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毎日新聞社
伝統行事「十日えびす」

魚のまち、八幡浜市に約160年前から伝わる伝統行事「十日えびす」がこのほど、同市沖新田の魚市場岸壁で行われた。海中へ投入されたえびす像を漁船の乗組員らが拾い上げ、航海の安全と豊漁を祈願した。
午前7時、神事の後、この日最初に帰港したトロール船、第15・16海幸丸(各125t)の船首から、神官がえびす像を海中へ投げ込んだ。乗組員の河野厚さん(32)と宮本洋平さん(28)、市場従業員の飛騨浩司さん(33)の3人が、水温12度の冷たい海へ次々とダイビングした。
えびす像を拾い上げた宮本さんは「今年も大漁間違いなし」と太鼓判。市場関係者から大役を果たした3人に大きな拍手が送られた。


えびす像は江戸時代、八幡浜沖の佐島に流れ着いているのを山伏が拾い、えびす堂を立てて祭ったと伝えられる。以前は神事のみだったが、「海の幸を拾い上げる」につながると1962年から現在の形になった。
海中のえびす像を拾い上げる「十日えびす」。昔は我先にと、飛び込む勇ましい船員が多かったが、最近は少なくなったという。昔のように勇ましい海の男が多数現れることを期待したい。
(門田修一)
(2005.2.23毎日新聞掲載)
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