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2010年07月24日
[ⅱ 八幡浜JC]サマーコンファレンス2010
恥ずかしながら、青年会議所入会9年目にして初めて、毎年横浜で開催されている日本JCサマーコンファレンスに参加してきました。メインフォーラムの他にも、政治・経済から企業経営、まちづくりまで、幅広い分野のセミナーも豊富に開催されていまして、メジャー級の講師も勢ぞろいでした。こんなに良い勉強ができるならもっと早くから参加しておけばとも思いましたが、後悔先に立たず・・でございます。
メインフォーラムⅠでは、元航空幕僚長の田母神俊雄さん、徳川家の血筋を受け継ぐ徳川家広さん、現役JCメンバーでもある民主党代議士、細野豪志さんの3名を迎えてのパネルディスカッションでした。「ニッポンの危機を打ち破り、輝ける未来を創る」というテーマで、今我が国が抱えているの“4つの危機”について、ディスカッションが行われました。
一つ目は若年層を中心とした「政治への無関心」についてです。
先の参院選においても6割を切ってしまった我が国の低い投票率ですが、国民の政治への関心を高める手法、その是非等について話し合われました。民主党の細野さんは、義務教育(小・中学校)の場において、政治を取り扱うことそのものがタブー視されている現状を変えていく必要があること、様々な機会を捉えて政治を教育の中にも取り入れることで、身近に政治に触れること・関心を持つことの大切さを教えていく必要性を強調されました。また、投票行為を放棄している4割を占める国民に、政策を通じて訴え続けていくことこそ政治家の義務と責任、という点についても触れられました。
徳川さんは、豊かになった社会における国民の教育レベルの低下、そしてマスコミの一辺倒な報道のあり方が、政治への無関心を助長させていることについて述べられました。経済が豊かになればなるほど、教育レベルは低下する、という主張が特に印象に残りました。
最後に田母神さんですが、投票は国民の義務であるということを、学校だけでなく会社や地域で教えるべき、という社会全体で有権者教育に取り組む必要性を主張されまして、外国で事例があるように税負担率等と連動させて、強制力を持たせていくような工夫・仕組みも必要ではないかとの意見を述べられました。
第2の危機として取り上げられたのは「憲法改正」です。
安部政権下で一時的に盛り上がりを見せた憲法論議ですが、3者とも憲法に対する現在の世論はまだまだ低調すぎるという見方で一致していました。国民投票法は施行されたものの、改正への過程では、政府、国民ともに大きなエネルギーが必要となるため、政権与党や政府だけで議論すべき問題ではなく、国民全体で機運を高めていく意識と過程こそが大切であるという点を強調されていました。その際、長年の争点であり、敏感なテーマである自衛隊や集団的自衛権(9条)を早急に焦点にするのではなく、福祉や教育、地方分権など、国民により身近に感じられる個別具体的なテーマを取り上げることで、国全体に憲法論議を深めていくプロセスが必要ではないか、とのお話もございました。また最近では、政治とカネ、消費税など国内問題で低調気味になりつつある世論の中で、JCが各地で行っている「憲法タウンミーティング」の役割と意義も皆さま、強調されておりました。
3点目は外交・防衛問題について。
まずは田母神さんですが、やはり中国の軍拡に対して、適正な軍事バランスとしての自主防衛力を強化していく必要性を強調されました。一定の軍事力を保有していなければ、外交交渉の場においても同じ土俵に立つことすらできず、経済、資源他諸々の“国益”を将来にわたって失い続けていくこと、そして真の国際平和を実現するためにこそ、自国の領土は自ら守るという意識と国際的な軍事バランスの大切さを説かれました。細野さんは、日米同盟を中心とした関係を片務的なものからより対等なものとして強化すべきこと、そこで我が国の義務の果たし方として宇宙や環境、エネルギーの分野での技術力の可能性についても触れられておりました。
ちなみに田母神さんいわく、北朝鮮のミサイル問題については、政治上の恫喝の道具でしかなく、国土防衛的には全く問題ではないこと。それよりもアメリカの軍需産業(経済)と連動する国際経済のなかで、北朝鮮のミサイル情報にばかり過敏に反応してしまう我が国の政治家、マスコミの無知について指摘されていました。
最後にテーマとされたのは経済不況とデフレについてです。
徳川さんは、ゼロ成長が当たり前の時代に入っていて、近い将来、日本でも財政が破たんし預金が目減りする時代が来る可能性があることを指摘されました。また増税で得た収入は福祉や教育の分野に注ぎ込むべき、とのご意見でした。田母神さんは、今の時代は合理化・効率化を目指す縮小均衡の経済ではなく、一時的には借金(国債)を増やしてでも全国に仕事、つまりは雇用を増やしていく必要性を強調されました。細野さんも同じく、社会がかつてない成熟期を迎えた今、日本の経済は拡大か均衡化かの過渡期にあって、これからは閉鎖的な経済よりも、もう一度自由競争・自由貿易を志向して経済のパイを広げていくべきであり、そのためには特定の産業分野に絞った集中投資、差別化投資も大切であるとの認識を示されました。
フォーラムのまとめとしては、国に頼る時代、頼りに出来た時代が終わった今、国家の独立のためには何よりも自立心の高い国民になることが大切で、そのためには企業、個人ともに地域に根ざして自助努力を果たしていくこと、社会、政治に主体的に関与して、その過程で各々が成長を遂げていくことが求められているということでした。
フォーラム中のメモをタイプしなおした程度の雑感ですが、メインフォーラムⅠの復習をかねてご紹介してみました。その他、私としては田母神さんは大吟醸が大好物なのでヨロシク、というお話も印象に残っております。田母神さんと大吟醸・・、ご一緒してみたいような少し怖いような!?
続いて午後からは、数あるセミナーの中から国際政治学者、中西輝政さんの講演とディスカッションを選んで参加しました。テーマは「民間外交」についてで、表題は、「明日から動く外交推進フォーラム」というものでした。中西氏の講演からは、日本にとっての国益の概念、国の形というものは国内問題ではなく国際関係で決まるということをあらためて感じました。“自分の国は自分で守る”という各国の原則が集まって自然に成り立っているのが“国際社会”であって、戦後の日本にはこの主体的な認識が希薄すぎであったことを指摘されました。
また国民自らが取り組める民間外交の事例として、アニメや漫画、ファッションを通じて、日本の文化や価値観を世界に発信している取り組みがご紹介されました。中でも際立っていたのが、ゴシックロリータファッションの彼女!途中からディスカッションにもパネリストとして登場されました。
本業は看護師とのことですが、海外では十数カ国で数万人のファンを持つカリスマなのだそうで、現在はいろんな国をまわって、ファッションを通じて日本の生活様式や文化を発信しているとのこと。外交というと、政府任せで、私たち一般国民にはほとんど縁のない分野と思いがちですが、ネットやメディアが普及する昨今、彼女のような民間の力(ソフトパワー)こそが、諸外国との関係構築に与える影響が大きいのだそうです。
いろんな勉強をさせていただいたサマコン2日目でした。乱文失礼しました・・
投稿者 E.miyamoto : 2010年07月24日 22:32