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2009年11月16日

[Ⅲ 業務日誌]

第10回魚市場整備実行委員会

約半年ぶりに「八幡浜魚市場整備実行委員会」が開催されました。八幡浜市が目指すのは、高度衛生管理型魚市場建設ですが、設備新設に伴って高くなることが予想される市場使用料の関係から、荷受側との議論は平行線・・、私も発言をさせていただきましたが、考え方の基準は、いかにこれ以上漁師の漁獲量、入荷量を減らさないか、という点であるべきです。市場側のコスト吸収の矛先が仕入値、つまりは買値に向けられることにだけはならないように・・というのが全生産者の願いではないでしょうか。

今週は前半がヤマ場・・、本日、明日とJCの理事会(2010年度と2009年度)が続いておりまして、そのちょうどすき間に、倫理法人会のモーニングセミナーの講師を務めることとなっています・・。話題は八幡浜の中トロ漁でして、セミナーは明日の早朝です。仕事の合間に要旨のみメモしてみましたので、かなり荒削りですが掲載します。話の内容は、ご想像にお任せいたします。乱文ご容赦くださいませ。

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八幡浜倫理法人会講演メモ  「八幡浜のトロール漁業の現状と展望」

■八幡浜トロール漁業の歴史

トロール漁業=沖合底曳き網漁業、その発祥は大正初期(島根県)
八幡浜においては大正7年、柳沢秋三郎(真穴)が山口県から一艘曳きの技術を導入したのが始まり。
その後、大正11年、同氏によって二艘曳き化されてこの地域に普及していく。
当初は知事許可だったが昭和8年、農林水産大臣許可に変更、昭和19年には戦時下の食糧事情悪化により許可船増加。
ピーク時(昭和23年)には八幡浜の漁業史上最多の27統54隻を誇った。
底曳き漁業には、大別して1艘曳き、2艘曳きの種類。全国的にはほぼ大半(9割)が1艘曳き。
現在の2艘曳きトロールの基地としては、八幡浜以外では長崎、島根、山口が中心。
底曳き漁のシーズンは、資源保護の観点から8カ月~9カ月操業、乗組員は季節雇用として年間契約(歩合制)
当社は現在八幡浜1統、下関2統の3ヶ統体制で漁業を行う

■中トロ漁の現状

操業海域→サイト「漁場宇和海」(豊後水道南沖、鹿児島、種子島沖、宮崎沖、高知沖)
現在の操業形態と漁獲魚種(最大の特徴は豊富な魚種、高級魚から雑魚まで100種類以上!)

<減少してしまった要因>

1.魚価低迷(物余り・輸入依存の時代、食のニーズの多様化→魚そのもの、相対的価値の低下)
2.コスト高(原油高騰、資材コスト、人件費等々、収入割合では人件費2割、燃料2~3割、資材関連2割弱)海洋資源はただではない!
3.資源減少(昭和40年代カワハギ、50年代ヤリイカ)、漁獲量の減少はさほどない、よりインパクトが大きいのは価格下落
平成17年には同業種組合も解散、平成18年からは、実質的に1統のみの操業となり漁場探索が困難に・・。
中トロ隻数の減少に伴い、魚市場全体の取扱高:昭和60年147億円→わずか50億へ突入!
内部的な問題・・・漁業者の意識に安住(漁業の事、量の競争ばかりに関心、加工や流通、技術や企業間連携に無関心!)

<経営の特徴>

金・・・セリ取引のため価格決定権がない→原価の意識が希薄、実質8カ月操業のため、不漁の年は通年の資金繰りが困難
人・・労使の関係構築が難しい(船主船頭ではない、過去の事例等→沖と陸の協力体制、信頼関係が長期安定経営には最も大事!)
物・・売上変動のリスク大→経営計画が立ちにくい、金融環境変化による融資厳格化→投資のタイミング困難

■展望と課題

1.地域の要請(新しい高度衛生管理型魚市場の建設、魚の町としての生き残りには地元で水揚げされる資源が必要不可欠!)
2.消費者ニーズの要請(国際的な需給変化→食糧安保の時代、人間生活の根幹→漁業者としての販売努力を!)
3.国の政策(漁船漁業構造改革対策、食糧自給率の関係からやる気ある健全な経営体に対しては施策メニュー、政権交代の影響は未だ不明!?)
4.最後は企業努力!!(あたりまえのことをあたりまえに行える企業、経営計画と統制の仕組み作り、組織風土の革新、風まかせ・運まかせの漁業者意識の変革、流通への意識、技術革新への取り組み、付加価値販売への着手が急務!)

投稿者 E.miyamoto : 2009年11月16日 17:48

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