« 士にして居を懐うは・・ | メイン | さよならマイケル! »

2009年07月08日

[Ⅲ 業務日誌]

漁船漁業活性化シンポジウム

スーツにネクタイ!で出かけたものの、さすがに東京は暑すぎました。昨日は早朝の便で上京して、午後からはミッチリと「漁船漁業改革活性化シンポジウム」に参加してきました。終了後は8月の船舶活用の件で少し打ち合わせ、夜は取引先にて食事して一泊、今日戻ってきました。

大日本水産会、全漁連、海洋システム協会の3団体主催のシンポジウムで、学術的な視点からの提言や、「構造改革プロジェクト」に沿って取り組む漁業会社の事例報告、技術的な話題等々、盛りだくさんの内容でした。なかでも、青森の巻き網船、室蘭の底曳き船の取り組み事例は、地域との協力関係を築きつつ、企業の経営リスクを最小化して船団をリニューアルするというもので、経営者の決断の意図、その過程での様々な苦労話はかなり興味深いものがありました。
ただ代船建造に関しては、様々な支援メニューもあるものの、全国的にはまだまだ事例も少なく、国(水産庁)の思惑通りには進んでいないのが現状で、会場からは、「現行の制度では日本の漁業は再生できないのでは・・?」との懐疑的かつ厳しい意見も多数出ていました。巻き網、底曳きを問わず、現在操業している日本漁船の約7割は、船齢20年を超えており、昔に比べて金融・経済環境が変わっている中で、いかに既存業者の代船建造を促していくかが重要な課題で、残された時間はあまりない!!というのが提言者皆さんの共通認識でした。
ある方曰く、国としては今の現状を、「漁業の問題」としてではなく、「食糧問題」として捉えるべきだとの意見も出まして、私も大いに共感した次第です。やはり代船建造にあたっては、各種施策やタイミングを熟慮する必要があるものの、既存の漁業経営においては、まずどのような戦略とビジョンの漁業を目指すのか、という意識が何よりも大事ということも皆さんが強調されていました。ビジョンと戦略のない会社に計画など立つはずもなく、こちらも全く同感・・、でした。
私たちにおいても、将来を見据えるうえでは、今こそ旧態依然の生産者型体質から脱却して、消費シーンに目を向けた事業構造(漁業と流通)、そして“変わること”を恐れない企業風土へと、転換していく必要があります。日本の漁業と同じく、まさに“待ったなし”の状況ともいえます。私たちの取り組みこそ、まだまだ道半ば・・ではありますが、小事に惑わされることなく、とにかく前に向かって歩を進めるために、皆で協力していきたいと思います。

以上、昨日の雑感でしたが、提言いただいた皆さまとも意見交換ができ、実りあるシンポジウムでした。また今後の業務と活動に役立ててまいりたいと思います。

投稿者 E.miyamoto : 2009年07月08日 22:13

コメント

コメントしてください




保存しますか?