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2008年11月08日
[ⅳ 読書日記]宴のあと
古満目沖のヤリイカ漁もやや不調の様子、総数も1000箱に届かずという状況のようですが、明日朝にはいったん入港予定です。今日は所用のため家族で新居浜を往復、明日は毎年恒例の臼杵JCとの交流会に参加します。荷揚げを終えて9:00に出発、今年は日帰りの予定です。
三島由紀夫の昭和35年の作品「宴のあと」。作品発表当時の時代背景としては、“60年安保”の真っ只中、ですが、小説のテーマは“日本の非政治的風土”です。料亭「雪後庵」の女主人と都知事候補となった元外交官の恋愛、保守と革新の間で争われる都知事選挙の舞台裏、その中の男と女の人間模様が流麗な文体で描かれます。
実はこの作品、法律の世界で「プライバシー権」を学ぶ際には、判例として必ずといっていいほど取り上げられる問題作だそうで、フィクションながら登場人物には、吉田茂や岸信介、大野伴睦といった超大物政治家も出てくるうえに、それらの人物に関連する賄賂や怪文書、不倫といった具体的な描写も数多くあります。一作品でも読み方によっては二度美味しい、特に政治史好きにはいろんな楽しみ方ができる名作ではないでしょうか。

「宴のあと」三島由紀夫著(新潮文庫/1960年)
投稿者 E.miyamoto : 2008年11月08日 21:40
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