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2008年11月30日

[ⅰ 一語一会]

海幸丸明日入港です!

11月最後の晴れの日曜日、昼間は会社にて書類業務、夕方は少し体力作りという1日でした。久しぶりに諏訪埼まで行ってみましたが、あまりに近くの猟銃の音が激しくて、“チキン”の私は早速Uターン・・、それでも5kくらいは走りまして、おかげで食前のビールも美味しかったです。魚市場のほうはここ数日の時化で、魚も丸物・原材料ともに切れている様子、週明けからの相場に少しだけ期待したいところです。

先日の「セレンディピティ」に関連してですが、ショーペン・ハウエルにはこんな文章もありました。
私の場合は輪郭が鮮明になるどころか、眠くなる方ですが・・


おなじ物を長く見つめていると、眼が鈍くなって、もう何も見えなくなる。それとおなじように、知性もおなじ事柄を打ちつづき考えていると、それについてもう何も発見したり理解したりすることができなくなる。あまり長い間ひとつの物を見つめていると、輪郭がぼやけて、何もかもかすんでくるように、ひとつの事柄を長く考えつめているときにも、すべてがこんぐらかってくる。こういう場合には、一旦それから眼を離さなくてはならない。そしてそのあとで再びそこへ立ち帰ってみると、こんどはそれがはっきりとした輪郭で鮮やかに現れてくる。だから、プラトンが「餐宴」の中で、ソクラテスは何か思いついたことを考えつめて一日中身じろぎもせず、彫像のようにつっ立っていたと語っているが、こういう話を聞いたら、「まさか」と言うだけでなく、「まずいことをしたものだ」と付け加えなければならない。

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「知性について」(ショーペン・ハウエル著・細谷貞雄訳/岩波文庫)より

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2008年11月29日

[ⅲ 地域の話題]

野村町乙亥大相撲

今朝は予定通り10:00に出漁、12月の初航海が始まりました。毎年この月は前半が勝負、ピストン航海で連日連夜の入港、といきたいところです。一方で、トロール市の年末売り出し準備や各方面の会合、忘年会等々・・、体調管理にも十分に気をつけたい季節でもあります。最近は、「暗い&寒い」を言い訳に夕方のジョギングもご無沙汰気味に・・、短くなる走行距離をよそに、増え続けるのはビールの消費量ばかり、困ったものです。

今朝は休市、出漁前には浜田漁労長が我が家(父)へお供えに、私と一緒に手を合せましたが、祈った内容は何とまったく同じこと!でした。“以心伝心”というか、会社側としては頼もしい限りで、ただただ日々の労苦に感謝、でもあります。やはり、会社と船(沖・乗組員)は昔も今も一心同体、ありきたりではありますが、「一致団結、相互協力、持ちつ持たれつ」の関係でこれからもいきたいと思っています。

午後からは友人のお誘いで、西予市野村町の「乙亥大相撲」の観戦に行ってきました。乙亥大相撲は、この地で150年以上も続く伝統的な行事で、巨漢力士の肉体同士がぶつかる“迫力”にただただ圧倒されてまいりました。
その後は、友人のご案内で琴欧州関や地元野村町出身の玉春日関ともご一緒させていただきました。さすがは関取、予想以上に大きくて子供たちは怖かったのか、泣いて逃げ回るばかりで写真をとるにも四苦八苦、せめて、関取のエネルギーと幸を分けてもらいたい、と心でお祈りしながら帰路についた次第です。今日は貴重な席にお招きをいただきまして、ありがとうございました。

投稿者 E.miyamoto : 22:11 | コメント (5) | トラックバック

2008年11月28日

[ⅰ 一語一会]

セレンディピティ

明日は土曜日のため休市の関係で、海幸丸は今朝入港、水揚げ魚種はヤリイカと水エソで約9割、時化のため、皆が欲しがる赤い丸物はほぼ水揚げゼロという状態でした。ヤリイカは徐々に成長して“立ヤリ”が主に。荷揚げ後は給与を支給して「月末休み」に入りました。最盛期を前に、乗組員の皆さんが今夜のパチンコで“幸運のツキ”を使い果たしませんように、陰ながら心より祈っております・・。

パチンコついでに、“思わぬ幸運”にまつわる話題を少し・・

セレンディピティ(serendipity)とは、「何かを探している時に、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉」で、何かを発見したという「現象」ではなく、何かを発見をする「能力」のことを指すそうです。

先日の日経新聞によれば、白川英樹氏、田中耕一氏がともにノーベル賞を受賞した際に、その発見手法として挙げたことで有名になった言葉だそうです。
ただし、大事なことはその価値あるものが出てきた際に、気づく人と気づかない人がいる、ということのようです。日経新聞掲載のシンポジウム「仕事に生かす読書術」で、阿刀田高さんは専門分野以外の“読書によるよそ見”が、セレンディピティに巡り合うことにつながること、を指摘しています。専門分野のことをうち続き考えるのではなく、時々“よそ見”をしてみることが、仕事でのアイディアやひらめきには大切、ということでしょうか。
時には目的を持たない読書や、一見自分には無意味、無価値に思える書物も、時間の許す限り食べて(読んで)みる、当座の成果や産物を期待しない乱読も大切ということでしょう。このあたりは、何も読書に限らず、とうい感じもいたしますが・・。セレンディピティを得られる生活習慣、身につけたいものです。

案外、好き嫌いの多い今の自分では、かなりほど遠いようですが・・、ゲッツ!

投稿者 E.miyamoto : 16:22 | コメント (2) | トラックバック

2008年11月26日

[Ⅳ 海幸丸日誌]

水カマス350箱!

明日入港予定だった海幸丸ですが、カマスと小さなヤリイカ(通称白イカ)のまとまった水揚げがあって、急きょ今朝6:00に入港しました。カマスといって今回は白カマスに比べて価格の安い、黒いほうの水カマス!それでも貴重な原材料、水エソの相場に支えられて、中一日としてはまずまずの仕切りに・・。いよいよ最盛期、師走もすぐそこに。気を引き絞め直していきたいところです。

投稿者 E.miyamoto : 16:42 | コメント (0) | トラックバック

2008年11月25日

[ⅲ 地域の話題]

双岩 夫婦岩

日本全国に数ある“夫婦岩”、実は八幡浜市にもございます。

その昔、夜になると作物を食い荒らす竜彦、竜姫という2匹の竜を煙攻めにしたところ、雷雲と洪水が起こって田畑が流されてしまったそうな。村人たちは神に祈りを捧げると、雨は止んで滝の両側に2つの岩(夫婦岩)が出来て、以来、村人たちは竜彦と竜姫の生まれ変わりに違いないと信じ、供養を続けるようになったとのこと。この界隈の地名「双岩」(ふたいわ)も、この伝説にちなんで名付けられたそうです。紅葉の季節には、愛好家の隠れた撮影スポットとしても知られます。

投稿者 E.miyamoto : 23:47 | コメント (0) | トラックバック

2008年11月24日

[ⅰ 一語一会]

自分を静かに保つ

今朝は4:30よりいつも情報をいただいている研究者の来訪、海幸丸入港は5:00過ぎでしたが、揚がってくる魚たちに後ろ髪を引かれつつも私は別件で高松まで・・。漁は今一つですが、相場の方はまずまずだった様子です。本音と建前、理想と現実、理性と行動、集団(組織)に個人、空想に妄想・・etc、今日はめずらしくいろいろと思いを巡らせた一日でした。明日は連休明けで業務集中の予感が!自分にはこれこそ現実ですが・・。やっぱり私は“おっとり現実主義者”でしかなさそうです。では、週明けも張り切っていきましょう!!

こんな日は以前もご紹介しましたが、曽野綾子さんの大好きな一節が心にしみます。


自分らしくいる。自分でいる。自分を静かに保つ。

自分を隠さない。自分でいることに力まない。自分をやたらに誇りもしない。

同時に自分だけが被害者のように憐れみも貶めもしない。

自分だけが大事と思わない癖をつける。自分を人と比べない。

これらはすべて精神の姿勢のいい人の特徴である。


「ただ一人の個性を創るために」

「魂を養う教育 悪から学ぶ教育」曽野綾子(海竜社)より

投稿者 E.miyamoto : 23:57 | コメント (0) | トラックバック

2008年11月23日

[ⅵ 休暇]

恒例のみかん狩りへ!

昨日は11月22日、初めて知ったのですが“いい夫婦の日”・・!?なのだそうですね。このおめでたい日に私幸運にも松山にて、友人の結婚披露宴にご招待いただいておりました。ちょうど青年会議所の新旧ブロック協議会も重なって、夜は久しぶりに繁華街へ・・、帰宅は案の定、午前さまでした。今日は、世間では三連休の中日!朝、雑用を片付けた後、母の里まで“ミカン狩り”に行ってきました。今年は例年に比べて大玉が多い様子、家族で味見をしながら、コンテナ4箱分を摘んで帰宅しました。明日は海幸丸入船、荷揚げ後は高松を往復の予定です。

投稿者 E.miyamoto : 18:09 | コメント (0) | トラックバック

2008年11月21日

[Ⅲ 業務日誌]

海幸丸でブリが豊漁50トン!

と思いきや、ここは島根県浜田漁港、まったく同名の中型巻き網船でした・・、残念!

今朝は予定通り、魚函販売会社を経営する友人の案内で、吹雪のなか早朝より浜田漁港の荷揚げとセリを見学してきました。朝食後は、同港所属の沖合底曳き網事業者を数社訪問、いろんな情報交換、またご指導もいただきまして、ありがとうございました。詳細についてはまた後日、とりあえず今日は豊漁だった“浜田の海幸丸”にあやかりたい・・ところです。午後からは、“鰻の老舗、山源さん”でお土産を仕入れた後、“しまなみ海道”を経由して一路八幡浜へ・・。豊後水道から瀬戸内をぐるり一周!という旅程も無事に終了いたしました。

投稿者 E.miyamoto : 20:39 | コメント (2) | トラックバック

2008年11月20日

[Ⅲ 業務日誌]

下関魚市場へ

昨晩は23時より、第11・12仁洋丸の荷揚げに立ち会いました。同じ沖底船の入船は当社を含めて計3社6隻、セリ順(懐かしい響きです・・)は仁洋丸が1番で深夜2時前にスタート、ものの30分程度で計1700箱が競り落とされました。主な魚種は、マダイ、ヒラメ、アマギにカレイ、そして市を挙げて売り出し中の本アンコウでした。

荷揚げの方法や人員の配置、選別の仕方や魚種ごとの製品形態、セリの方法まで、全てが八幡浜とは正反対なのが下関の市場の仕組み。漁場も水揚げされる魚種も違うため、当然といえば当然ですが・・。年々、隻数は減っているとはいえ、まだまだトロール漁業が産業として機能している下関では、仲卸と水産加工業者とのパイプもあって、船上でも“加工向け”を想定した、サイズと入りを重視した製品づくりが特徴です。いつものことながら、製品形態が“鮮度重視”の八幡浜に慣れてしまうと、全ての魚種の目方と重さ!についつい圧倒されてしまいます。
仁洋丸の荷揚げ魚種も、一度流通を追跡調査してみなければ・・。売りのほうは、全国的な時化の影響もあって相場はまずまずの様子でした。今日は、浜田市より旧知の友人が下関(佐賀水産)へ来社、明日はその友人の案内で浜田の漁港を訪問予定です。

こちらは、年末の忘年会シーズンにかけて需要がピークを迎えるアンコウ。

投稿者 E.miyamoto : 06:55 | コメント (0) | トラックバック

2008年11月19日

[ⅳ 読書日記]

父の哲学

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午前10時過ぎ発のフェリーに乗って昼過ぎに別府着、車で北上すること約2時間半で下関に入りました。往路の友はこんな本でした。どの章も共感を覚えるものばかりでしたが、毎日の我が身を省みればただただ反省・・、夫婦で読んでおきたい本です。

「強く、賢く、潔く。父親の威厳を取り戻すための55の法則」

「父の哲学」(渡部昇一著/幻冬舎)1,300円です!

一緒に持ってきた産経新聞「朝の詩」にはこんな詩も載っていました。
こちらも読みながらひとしきり反省・・


「見られている」   

幼児はロバの耳で しっかりと聞いている 大人たちの会話を

幼児は目をタカにして 鋭く見ている 大人たちの動きを

大人たちが見過ごす 見えない世界を 好奇心の物差しで ハッキリと見ている

大人たちよ 見られているんです 忘れないで 背中も

(11月19日産経新聞「朝の詩」:瀧口健次さん作)

投稿者 E.miyamoto : 21:45 | コメント (0) | トラックバック

2008年11月18日

[Ⅳ 海幸丸日誌]

一気に冬へ・・!?

海幸丸は昨日早朝に入船、荷揚げ後“中休み”をとって、今朝10:00に再度出漁しました。今朝から一段と冷え込んできた八幡浜ですが、このまま一気に冬本番!といきたいところです。郷土の逸品“モンダイの薄造り”も美味しくなってきました。

上は第15海幸丸内でのスキ焼の様子、皆さん、食べ過ぎ&飲み過ぎにはくれぐれもご用心を・・!
私は明日より、下関・浜田方面へ出張(出かせぎ?)です。

投稿者 E.miyamoto : 23:29 | コメント (0) | トラックバック

2008年11月16日

[ⅳ 読書日記]

経営の力学

午前中は事務仕事、午後からは私用で松山往復でした。今日はスポーツも目白押しで、東京国際女子マラソンでは、またしても渋井選手がゴール直前に失速、“オグシオ”は大方の前評判を覆して“スエマエ”に気合勝ち、そういえば昨日は伊達選手も若手を翻弄しての圧勝でした。どんなスポーツでもそうですが、大一番で、数少ない勝負どころのポイントを認識できる選手は強い・・、やはりどんな競技も最後は知性とメンタル、ということでしょうか。

「カニはおのれの甲羅に似せて穴を掘る」という諺があるそうです。言いかえれば、自分の能力、身の丈に応じたことをやれ、という意味でしょうか。

先日も掲載した伊丹敬之氏(同書)の指摘によれば、企業の長期的な発展にとって、この「カニの甲羅理論」は概して望ましくないことが多いとのこと。その理由は、カニには企業と違って、「成長」あるいは「変革」という観念が希薄だからです。つまり、成長しないカニにとって、自分の甲羅に合った穴が一番快適なのは当然ですが、成長したいカニにとっては、あまりにピッタリとした穴は自分の成長に「枠」をはめ、成長を阻害する要因になってしまう、ということです。

企業の場合、穴にあたるのが「戦略」、甲羅が「資源」で、「甲羅にあった穴」は現状維持の戦略という枠をはめることになりかねない、という指摘です。現状維持の戦略に陥らないために、成長・変革を目指す企業は、ときには資源を少々オーバーするような戦略をとる必要がある、というのが伊丹教授の“オーバーエクステンションの勧め”です。言いかえれば、意図的に厳しい環境下に身を置いて、苦しい競争をあえて自社に強いるような戦略のなかから、成長や変革への機会と風土が得られるということでしょうか。

考えるべきは「オーバーエクステンションをすべきかどうか」などではなく、「どんなオーバーエクステンションをすべきか」であろう。
「カニはおのれの甲羅にピッタリした穴を掘るべきではない。大きなイビツな穴を掘れ」

企業であれ個人であれ、スポーツであれ理想の女性像であれ・・(飛躍しすぎか!?)原理は同じ、ということでしょうか。

さ~て、S石店長、どこにどんな穴掘りましょうか??

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「経営の力学―決断のための実感経営論―」(伊丹敬之著/東洋経済新報社)

投稿者 E.miyamoto : 21:55 | コメント (4) | トラックバック

2008年11月15日

[ⅷ 一期一会]

天敵襲来!油断は大敵!

あれは忘れもしない、ちょうど今から一週間前、臼杵へ旅立つ前日の夜の出来事でした。
私にとってはあまりにショッキングで、今日まで日記すら書くこともできなかった一大事件だったのですが・・

夜、お風呂に入って翌朝の入港に備えて休もうと、いつものジャージのパンツに左足を入れて右足を入れて・・、とその時!
左足の太もも付近に“チクリ”と痛みを感じました。最初はすぐに退く痛みかと思いきや1秒たっても2秒たっても、痛みは激しくなるばかり!
その瞬間、“天敵の襲来”を直感した私は、すぐさまジャージを脱ぎすてていました。脱ぎ飛ばしたジャージから現われたものは・・・

やはりヤツでした。

よりによって夏もとっくに過ぎたこの時季に、しかも私の一番苦手な蛇行系の天敵に襲われて、しかもやられてしまうとは・・!!
よほど、日ごろの行いが悪いのでしょう、きっと・・。
記憶から消し去りたいため、私は思い出したくもないのですが、10cmはあろうかというビッグサイズでした。
もちろん退治すらできない私は、大声で家内に緊急出動を発令した後、長男が庭から取って来たアロエをもって別室へ緊急避難、
逃げ回るヤツは、大量の新聞を片手に登場した“肝っ玉母ちゃん”に即刻退治されて御用、一件落着となったのでした。

まだまだ心の傷は癒えませんが、太ももの傷は徐々に回復しておりましてこんな感じです。

自宅裏に山を持つ我が家、特に夏は細心の注意を払っておりますが、秋も深まったこの季節の出来事。
油断大敵とは、まさにこのことです・・!!次に襲われるのは、あなたかもしれません。
皆さん、くれぐれもご用心を・・!

本日、これよりJC(青年会議所)の会員会議所で松山へ行ってきます。
テレビ観戦ができなくて残念ですが、クルム伊達、あなたは30代の希望の星です!!ガンバレ!!

投稿者 E.miyamoto : 11:59 | コメント (4) | トラックバック

2008年11月14日

[Ⅶ 実践経営学]

神は細部に宿る

今朝は4:30入港、今回は短い操業のためヤリイカ、水エソ以外の丸魚はほとんどなく総数は1,000箱でした。常にブログネタになる珍しい魚を探し求めている私、そして海幸丸の天然魚を心待ちにしていただいてる全国のお取引先の皆さまには、少し物足りない魚種構成・・でした。荷揚げ後は少し時間をとって10:00に出漁、次回は17日(月)まで漁をして“中休み”に入る予定です。

今日は取り上げるべき魚もいないので、ビジネスの話題を少し・・。言わずと知れた“アウトソーシング”についてです。

業務のある特定分野を他の専門事業者に委託する“アウトソーシング”、自社の専門性と他社の優位性を生かすビジネスシステムで、コスト効率の点からも、長年多くの企業が採用してきた経営手法の一つです。たしかに自社の専門分野に資源と意識を集中するには、上手く業務の外部委託、アウトソーシングを活用する必要があります。が、最近読んだ本でまさにこのアウトソーシングの本質的な盲点について触れたものに出会いましたので、少し整理・メモしてみます。それは、アウトソースの強調が生み出す組織内の“妙な力学”です。

① コスト圧力の力学

アウトソースの目的の一つがコスト削減ですが、本来自社でやらなくてもよい業務のアウトソースで成果が表れ、コスト効率が上がると、他の業務でもアウトソースを考えよ、という圧力が強まります。その結果、本来は他社に任せてはならない業務もアウトソースしかねない、という危険性を孕んでしまいます。成功体験が生む弊害ともいえる力学ではないでしょうか。

② 仕事の細部をバカにする力学

従来は社内で行っていた業務を他社に任せると、それらの仕事は重要ではないと考えてしまうのが人情で、それが行き過ぎると「細かい仕事」を軽視する、バカにする風土が組織内に生まれます。仕事は「細かな仕事」の積み上げで成り立っていること、“神は細部に宿る”ことを忘れてしまいがちになるのが、この力学といえます。

③ 手配師の力学

行き過ぎたアウトソースによって、業務の外部委託(=手配)そのものが社内業務の中核となって(錯覚?)しまい、企業が本来持っているべきコア能力を侵食されてしまいかねない、という力学です。
仕事をするということは、その業務の結果がもたらされるというだけでなく、その実行のプロセスで携わっている人が“学習”する過程でもあるわけです。他人にある仕事を任せれば、その仕事に関して流れる情報を他人が手に入れることになり、長期間にわたってこれが続けられれば、情報・能力は遂行する当人に蓄積されていきます。それらの情報とコア能力の関連性が強ければ強いほど、アウトソースによるコア能力の侵食も大きくなってしまいます。仕事の場に流れる情報とそこから起きる“学習プロセス”は目に見えないだけに、軽視される傾向があるわけです。

以上、伊丹敬之氏の新刊「経営の力学」(第7章:神は細部に宿る)より、簡単に要約してみました。

本質的な盲点はやはり③「手配師の力学」ではないでしょうか。
中小企業にとって、時間や人材、労力、お金といった限られた資源を得意分野に集中することが大切な一方で、どんな細かな仕事にも、従事し続けることで得られる“情報・能力の蓄積”があって、その積み重ねから企業が本来持つべき中核能力が形成されていく、という側面も常に忘れないよう心掛けたいものです。

投稿者 E.miyamoto : 17:59 | コメント (0) | トラックバック

2008年11月13日

[Ⅳ 海幸丸日誌]

明日金曜入港です!

資料作りに事務に来客数件という一日、午後からは幻の足裏診断士、いえ易師の大先生にも来社いただきました。貴重なご意見、ありがとうございました。今夜は久しぶりに自宅でゆっくり、と思いましたが、急きょ思い立ってスポーツセンターに行ってしまいました。寝不足のはず!でしたがまだまだ元気のようです・・。海幸丸は予定通り明日入港、量は少ないもののヤリイカの鮮度に期待しています。

投稿者 E.miyamoto : 21:07 | コメント (0) | トラックバック

2008年11月12日

[ⅰ 一語一会]

稲むらの火

昨晩は深夜入港、総数1200箱のうち約半分がヤリイカでした。相場の方は、原材料がややアップ、ヤリイカは若干下げ、といった感じでしょうか。次航海は中1日、金曜入港を目指して操業しています。上は現在の“日の丸ミカン”、今年は裏年で生産量は今一つのようですが味は上々です!ついつい、もいでパクリと食べたくなりますが・・。今夜はいよいよJCの第3回次年度理事会、今日だけは仮眠をとって!?臨みたいと思います。皆さま、お手柔らかにどうぞ・・。

こちらは「月刊致知12月号」に掲載されていた一文、「稲むらの火」、戦前の小学生が学んだ「国語読本」には必ず収録されていた作品とのこと。
「道徳は、日本の伝統的な美しい国語表現の中で初めて生きてくる」(同誌12月号「心願に生きる:占部賢志談」より)、深い、味わいのある言葉です。

「稲村の火」

村の高台に住む庄屋の五兵衛は、地震の揺れを感じた後、海水が沖合へ退いていくのを見て津波が来襲することに気づく。祭りの準備に心奪われている村人たちに危険を知らせるため、五兵衛は自分の田にある刈り取ったばかりの稲の束(稲むら)に松明で火をつけた。火事と見て高台に集まった村人たちの眼下で、津波は猛威を振るう。五兵衛の機転と犠牲的精神によって村人たちはみな津波から守られたのだった。

投稿者 E.miyamoto : 13:16 | コメント (4) | トラックバック

2008年11月11日

[Ⅳ 海幸丸日誌]

11月中盤戦へ!

火曜の休市のせいか、いつもに増してもの静かな八幡浜でした。冷え込み厳しい地域経済ですが、海幸丸も同じく耐え時、正念場です。気持ちだけでも写真のように!明るく行きたいものですが・・。今回も豊後水道南沖にてヤリイカ中心の操業、本夜半の入港、12日朝売りの予定です。

投稿者 E.miyamoto : 17:26 | コメント (3) | トラックバック

2008年11月10日

[Ⅱ 一日一魚]

おまけはカジキ!

今日は週明けで何かと業務集中、明日からはまた、夜のお勤め?も続きそうです。こちらは昨日の漁のオマケ、カジキ1本です。角まで合わせて長さ2m、重さは50kgくらいでしょうか。私が子供のころの魚市場では、大きなサメやカジキもよく見かけたものですが、今ではめっきり減りました。加工に要する手間と時間のせいか、年々、大型加工魚も敬遠される傾向にあるようです。焼き物にムニエルに、となかなか良い身質なのですが・・。先日のニベ同様、ご入用の方はぜひ当社までご連絡くださいませ!

さて昨日は日帰りで臼杵へ行ってきました。年に一度、恒例の青年会議所事業「臼杵JCとの交流会」で、何と生まれて初めてフットサルも体験しました。これでも中学時代はサッカー部だった私、当初はサッカーのミニゲームみたいなものかと安易に考えていましたが、ボールは固いし足も痛いし、当然体もイメージ通りには動かんし・・で、なかなか大変でした。おかげで今は、右膝まわりが悲鳴を上げております・・。

フットサル後は、温泉で3年越しの“裸のお付き合い”、その後はお決まりの懇親会でした。それにしても、2年前に担当委員長同士でお世話になったA・Aさんのハッスル(歓待?)ぶりには、本当に感動しました・・!!四国へお越しの際はぜひお気軽にご連絡をお願いいたします。

懇親後は、フェリーの中で西武の逆転優勝を見ながら帰路へ。参加された皆さま、昨日は本当にお疲れさまでした。

投稿者 E.miyamoto : 21:07 | コメント (4) | トラックバック

2008年11月08日

[ⅳ 読書日記]

宴のあと

古満目沖のヤリイカ漁もやや不調の様子、総数も1000箱に届かずという状況のようですが、明日朝にはいったん入港予定です。今日は所用のため家族で新居浜を往復、明日は毎年恒例の臼杵JCとの交流会に参加します。荷揚げを終えて9:00に出発、今年は日帰りの予定です。

三島由紀夫の昭和35年の作品「宴のあと」。作品発表当時の時代背景としては、“60年安保”の真っ只中、ですが、小説のテーマは“日本の非政治的風土”です。料亭「雪後庵」の女主人と都知事候補となった元外交官の恋愛、保守と革新の間で争われる都知事選挙の舞台裏、その中の男と女の人間模様が流麗な文体で描かれます。
実はこの作品、法律の世界で「プライバシー権」を学ぶ際には、判例として必ずといっていいほど取り上げられる問題作だそうで、フィクションながら登場人物には、吉田茂や岸信介、大野伴睦といった超大物政治家も出てくるうえに、それらの人物に関連する賄賂や怪文書、不倫といった具体的な描写も数多くあります。一作品でも読み方によっては二度美味しい、特に政治史好きにはいろんな楽しみ方ができる名作ではないでしょうか。

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「宴のあと」三島由紀夫著(新潮文庫/1960年)

投稿者 E.miyamoto : 21:40 | コメント (0) | トラックバック

2008年11月07日

[Ⅲ 業務日誌]

松山大学へ

大学1年生を対象とした社会人セミナーの講師を依頼されて、松山大学へ行ってきました。様々な職種から60名が講師となって行うプログラムだそうで、一コマ90分のうち60分が私の持ち時間でした。学生時代のことや就職、自営業やトロール漁業、鮮魚取引や流通の話題が主なテーマでしたが・・

時折、恐るおそる飛ばしてみたオヤジギャグはまたしても不発(反応なし)に終わりました・・。

途中、こうなったら質問攻撃だと、「皆さんはコンパや打ち上げで居酒屋に行ったとき、どんな魚を食べますか?」と私。

あまりに皆さんの反応がないので不思議に思っていると、担当の先生が横から、

「スミマセン、みんなはまだ19歳なので・・」とのこと!!

あらためて平成生まれの大学生との間に、世代のギャップを感じてしまいました・・。

授業のあとは、キャンパスを散策して校内見学、若い空気とエキスを体内にため込んで帰路につきました。
参加された講師と生徒の皆さま、お疲れさまでした。

投稿者 E.miyamoto : 23:22 | コメント (0) | トラックバック

2008年11月06日

[Ⅳ 海幸丸日誌]

11月2度目の入港!

今朝は4:30入港でした。総数は1,100程度あったものの、ヤリイカも少なめで魚種構成も今一つでした。師走も近づいていますが、丸物の相場は依然厳しく、価格の付かない売れ残りも多く出ました。売れ残りの量に比例して、直売店の年末向け加工と冷凍在庫は増加の一途・・、お届け先の確保と受注も急務です。こちら一本だけ揚がったニベ、男前です。切り身食材にいかがでしょうか?

投稿者 E.miyamoto : 17:04 | コメント (0) | トラックバック

2008年11月05日

[Ⅱ 一日一魚]

秋サバの照り焼き

昨日の秋サバのもう半身、私個人的には“〆サバ”の予定でしたが、いつの間にか“照り焼き”になっていました。飲み助の父は子供たちの存在を忘れていました・・!モノが良いだけに何にしても美味しいのですが。先航海同様、高知沖から古満目沖、今日には豊後水道南沖に漁場を移して操業中の海幸丸、明日にはいったん入船予定です。

アメリカでは予想を上回る大差の勝利で47歳の黒人大統領が誕生、まさに歴史に残る一日となりました。しかも8年ぶりに民主党への政権交代!
やっぱり2大政党制の国ですね。さて日本の衆院選にはどう影響することやら・・??

過疎に悩む、同じ“浜”でもある当地としては、一躍脚光を浴びた福井県小浜市(オバマシ)は羨ましい限りです。
今度はぜひ共和党の新人、ヤータハマ氏に期待しましょう!あいかわらず冴えてないですね。ゲッツ!

投稿者 E.miyamoto : 23:55 | コメント (0) | トラックバック

2008年11月04日

[Ⅳ 海幸丸日誌]

秋サバ ゲッツ!

昨日は4:00過ぎに入港、今季初めての高知沖魚種の水揚げでした。アジやゼンゴ、シロムツといった原材料から、マタイや赤ムツ、メンタイ、イトヨリといった高級魚まで、種類も豊富なのが漁場の特徴です。次回も同じく高知沖を一昼夜操業予定、少し冷え込んで丸魚の相場に期待したいところですが・・。上は久しぶりにまとめて水揚げのあったフレンチの高級食材、アカザエビです!

昨晩は、セリ人のIさんにいただいた“サバ”とS石店長の包丁さばきによる“アンコウ”を鍋でいただきました。おかげで筋肉痛の体に程よくお酒も回って、ぐっすり眠れました・・。
関連会社の拠点でもある下関では、毎年この時季からアンコウの水揚げが盛んで、業界を挙げたブランド化にも力を入れていますが、八幡浜での近年の水揚げ、売行きは今一つ・・、調理加工は手間ですが、何といってもフグと並んで冬の高級食材です。出荷先の魚食文化や地域の加工特性なども考慮した販売が急務です・・。


高級食材・・でちょっと思い出したのが、最近取り上げられることの多い麻生総理のホテルのバー問題!?皆さんはどう思われますか?

マスコミいわく「1本数万円のスコッチのボトルキープは庶民感覚とかけ離れて過ぎている」とか・・??
いつから日本の総理大臣が庶民と比べられる存在になってしまったのか・・?私にはまったく理解不能・・です。
麻生総理だって時々は新橋の赤ちょうちんで、人目を気にせず“生中”片手におでんやもつ鍋を(ちょっと似合わんけど・・)つつきたいこともあるでしょうに、それが出来ない立場にあることを考えないで、こんなしょうもないネタでお茶の間の受けを狙って視聴率をかせごうとする、芸能ニュースはやっぱり国民愚民化策の最たるものです。
一国の総理が居酒屋に出入りする姿など誰も見たくないですし、そんな環境を作るには、一杯2,3千円のスコッチなんかよりもはるかに高いコストがかかるのは、誰が考えても分かるはずです。麻生さんだって、総理就任後はこれまでより安くすむホテルのバーを選んで仕事をしているというのに・・。

こんなことが騒がれる日本はまだまだ豊かな国なのか、それとも2代連続で“逆切れ辞任”をしたために、総理の座が庶民と比べられる地位にまで堕ちてしまったのか・・、こちらも不明です。

今日は午後から一件商談で松山へ、夜はもどってJC例会です。予定では今週だけで4回松山・・、出てばっかりです。私こそ、会社での貴重な時間をこんなブログ投稿でつぶしているゆとりもないようですが・・(-反省-)。

投稿者 E.miyamoto : 10:41 | コメント (4) | トラックバック

2008年11月02日

[ⅵ 休暇]

クワガタの幼虫 ゲッツ!

翌日が祝日(文化の日)で“中央休市”ため、本日は入船なし。もぬけのからの会社には、来客もなければ電話もなし・・、こんな日はまとまった書類作りのチャンス!とばかりに一人黙々と数字とにらめっこ、“戦略計画は経営の羅針盤”!今日はめずらしくはかどるため、このまま午後からも出社して一気に修正を片付けようかと思っていた矢先に・・

いつもお世話になっている友人ご夫妻から急なテニスのお誘いの電話をいただきまして、二つ返事でOK!!
体内のモードが仕事からテニスに素早くチェンジしまして、気づけば帰宅してジャージに着替えて屈伸していました・・。
いつものことながら変わり身の早さに驚きますが、肝心のテニスでは“素人打ち”のくせに張り切りすぎたせいか、右肘を痛めてしまいました。

コートの隣では、子供たちが森の土の中からカブトムシやクワガタの大きな幼虫を大量に見つけて大はしゃぎ・・!!

ストレス発散と家族サービス、一石二長の充実した日曜の午後でした。
お誘いをいただきまして、ありがとうございました!!

今日のブログ、本来ならば防衛省航空幕僚長の更迭人事について書こうかとも思っていましたが、幼虫もゲットしたことですし、また後日・・!?
田母神航空幕僚長、本当に申し訳ありません。

あいかわらず何のこっちゃの日記です・・。

さなぎから成虫へ、ちゃんと育てられるかどうか、こちらも少々不安です・・。

海幸丸は明日早朝入港、11月の初売りです。

投稿者 E.miyamoto : 20:04 | コメント (0) | トラックバック

2008年11月01日

[ⅰ 一語一会]

森はねむります


投稿者 E.miyamoto : 16:41 | コメント (0) | トラックバック