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2008年09月19日
[Ⅵ 魚食・流通の話]馬鹿と相場には勝てん・・のか?
海幸丸はけっきょく台風13号のため昨日夕方帰港、そのまま荷揚げを行い漁獲物は今朝のセリにかけられました。今回ご縁をいただいたマイナー鮮魚の販路開拓仕掛け人、S社長にも海幸丸の荷揚げ・セリを見ていただきました。社長との2日間の打ち合わせの中で、私たち漁業者にとっても、今後の取り組みに欠かせないアイディアと多くのヒントも頂戴しました。まずは地道に魚の持つ価値を引き出すべく、お互い協力しながら一歩一歩進みたいと思っています。
「バカと相場には勝てん!!」
まさに毎朝の漁師の決めゼリフ!ですが、収益、ひいては経営にとって一番大切な“価格決定”を100%他人に委ねる時代は、本当に終わりに近づいていることを改めて感じさせられた2日間でした。もちろん漁業者と消費者ともにこのあたりが限界点、という意味でですが・・。
水産物の場合、特に市場流通では中間業者があまりに従来の商慣習にとらわれすぎて、新しい“機能”(加工や商品開発、情報付加等)を身につける努力が足りないのでは?同時に私たち漁業者も、荷受(市場)に“おんぶに抱っこ”で全てを任せすぎていて、付加価値販売への意識が希薄すぎる、ということに尽きます。
今回ご縁をいただいたS社長の目指す、“マイナー鮮魚の販路開拓”は、まさに両者に不足する資源を補完するもので、漁業という全国津々浦々にある稀少な文化伝承にも寄与する可能性と広がりをもった取り組みといえるのではないでしょうか。詳細については、近日放映予定のTV番組“ガイアの夜明け”を待つとして、S社長の情報収集・発信力と魚、そして産地への愛情には正直頭が下がります。
業界関係者、またTV放映を待ちきれない、という方はこちらをどうぞ!
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview080923.html
http://prospar.web.fc2.com/
こちらは今朝のセリで値が付かず、売れ残ってしまいそのまま買い取ってもらったホウボウ・・。
工夫と使い方次第でいくらでも利用価値はあるのですが・・!
投稿者 E.miyamoto : 2008年09月19日 21:27
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コメント
はじめまして、京都中央卸売市場で小さな仲買をしております(株)シーフーズ大谷の代表、大谷透と申します。
先祖代々鮮魚卸を営んでおります。たぶん私で4代目、もしかしたら5代目かも・・・
漁業に携わるもの皆同じですが、我々仲買も非常に厳しい環境下に置かれております。京都市場の場合、取扱高は金額ベースで、ピーク時の50%を割っている状況です。市場外流通の増加と、原魚での流通の減少などが原因ですが、1番の原因は食文化の変化でしょう。
さて、当社は、飲食店向けに(他店にないような変わった魚があります)というのを売りに、営業活動をしております。
詳しくはホームページまたはブログをご覧ください。
現在、長崎の仲買の方から、直取引により面白い魚をいろいろ送ってもらっております。
御社のホームページを拝見させていただき、大変興味がわきました。ぜひ一度そちらの水揚げ風景、セリの風景等を見学したいと思います。お邪魔でなければいちどお会いしたいのですが、また、わずかではありますが、お取引願えればさいわいです。お暇な時にメールにてお返事頂ければうれしいです。
よろしくお願いいたします。
投稿者 大谷 透 : 2008年09月21日 09:30
大谷 透さま
ご連絡をいただきましてありがとうございます。
先祖代々の鮮魚卸をされているとのこと、なおさら時代の中での鮮魚流通の変化がお分かりになるのではないでしょうか。
私どもの拠点は、産地市場の八幡浜ですが、ピーク時の取扱高が昭和60年代の130億で、現在は50億を割っている状況です。こちらの原因は、主力の沖合トロールの減少が大きいです。おっしゃるとおり、漁業を含めて水産業界は、流通全体で取り組むべき課題が山積みです。これからの需要を考えますと、時間もないのが現状です・・。
こちらへお越しいただけるのであれば、ぜひ一度水揚げやセリ状況等をご覧いただければと思います。沖合トロールは、漁獲魚種が豊富で、まだまだ未開拓の魚も多いと思います。こちらこそ、一度お会いできれば幸いに存じます。
お時間のある時に、下記までご連絡いただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
090-4331-0479 宮本 英之介
投稿者 一魚一会 : 2008年09月21日 16:36
プロ・スパーの鈴木です。
弊社社員も昨日の社内会議で「八幡浜、行くしかないでしょ」と鼻息を荒くしていました。
飛行機が不安なようですが・・・
昨日の会議でも「お互いに相当な取り組み効果が出るだろう」と全員一丸となって頑張る意思確認をしました。
ちなみに弊社の提携漁船K丸は今年度8月決算時も昨体12%の水揚げ増、提携3年間で145%(単年度あたり3年前比5000万UP)となったようです。
昨日は社内会議の後これを祝して我が家で祝宴を持ちました。
投稿者 鈴木裕己 : 2008年09月21日 19:36
お世話になります。
乗船の件、浜田漁労長に伝えたところ、機会があるならぜひ乗っていただきたいとのことでした。
やはり、漁の現場を見ていただくことが、情報を整理するには一番の近道かと・・。
提携漁船の業績も順調のご様子、おめでとうございます!
やはり、これまで値の出なかった鮮魚に値がつくということは、漁師にとっては影響が大きいはずです。
今日は、早速日経新聞の番組半面広告、拝見しましたよ!またご連絡させていただきます。
投稿者 一魚一会 : 2008年09月21日 20:13
鈴木社長さま
サイトからメールに送信できないようなので、漁場の件、こちらに記載します。
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先日は本当にお世話になりました。
当社にとっても実りの多い2日間でした。
取り急ぎですが、今後の漁場の予定です。
9月中は2~3航海を鹿児島・種子島沖にて。ただし台風もできており、詳細は未定です。
10月からは、古満目沖、豊後水道南沖が中心となる予定です。
11月からは、10月の漁模様によって操業方針が変わります。仮に10月操業が振るわなかった
場合は、高知沖操業の回数が増える見込みです。
ただしどの漁場でも、これまで拾っていなかった魚種が豊富にあるのは共通しているので、
よろしければ、ご都合に合わせて年内に5,6回程度ランダムにでも乗船いただければ、大まかな情報は整理できるかと思います。
具体的な日時、段取り等々はまた携帯にて連絡を取り合えればと思います。
取り急ぎご連絡いたします。またご不明な点は、いつでもご連絡をお願いいたします。
昭和水産 宮本 英之介
投稿者 一魚一会 : 2008年09月21日 21:34
詳細了解いたしました。
各漁場での操業時に適宜乗船させていただければと思います。
担当社員も「今回の取組は今後の日本の水産業の行方を左右するかもしれない」大きな仕事と認識しています。
単純買付だけでなく浜値を多少なりとも左右できる存在になるべく弊社も社員一丸となって頑張ります。
このようなチャンスを与えてくださった宮本社長・宮本専務、そして浜田漁労長に感謝!感謝!←ちょっと真似してみました
人の縁は不思議なものですね。お彼岸でもあるこの時期、ご先祖様にも感謝してやみません。
先程、本屋へ行って「バフェットの教訓」という本を買いました。「ガイアの夜明け」放送までに読み進めたいと思っています。
投稿者 鈴木裕己 : 2008年09月23日 19:55
鈴木さま
これまでの漁業者にとって、いわば経済的には無価値だったものが価値として評価される、というのは、全国の漁業者にとって画期的なことだと思います。本当に我が国の漁業の将来を左右するだけの、可能性ある取り組みだと感じています。
こちらこそ、遠路お越しいただいて、ご教示いただきましたことに感謝しております。
このご縁を大切に、協力しながらお互いの目指す方向へ前進できるよう、弊社も努力したいと思っています。番組、楽しみにしています!
宮本 英之介
投稿者 一魚一会 : 2008年09月24日 19:58