« グランプリにふれ愛JCドーム! | メイン | 同族経営学 »
2008年06月18日
[Ⅵ 魚食・流通の話]イカ釣り船団休漁へ!
今日は久しぶりに「八幡浜経済研究会」なる会合に出席、その後はショットバーで静かに美味しいお酒もいただきました。話題は変わって、テレビや新聞報道でご承知のとおり、6月18日から2日間、全国イカ釣り漁業協議会の呼びかけで、イカ釣り船団約900隻が一斉に休漁したとのこと・・。理由はもちろん燃料費の高騰で、今回の休漁行動で政府や水産関係者、また消費者へ窮状を訴えるという目論見もあるようです。
A重油の価格はわずか数年前の約2.5~3倍の水準に・・。6月16日付けの「みなと新聞」によれば、重油価格が今のまま推移すれば、全国の漁業経営体の約4割が廃業に追い込まれ、5万人から8万人が職を失う、との試算もあるようです。漁業者にとってみれば、本当に恐ろしい時代の到来です。
が、今回のイカ釣り船の休漁を見ながら思うのは、案外冷やかな水産関係者や消費者の反応です。実際、2日間程度イカ船団が休漁したところで、全国の需供バランスにはさほど影響がないようで、逆に輸入の冷凍商品の需要が増して、鮮魚の価値が下がるとの見方もあるようです。
原油高騰や供給量の減少で、末端の小売価格は上がったものの、その影響が最上流の漁業収入にはなかなか反映されないのが、漁業者にとっては悩ましいところです。やはり、何らかの形で自ら価格決定権を持てる漁業に転換できなければ、市場経済の中ではいつまでたっても苦しい立場が続くのに変わりはないのではないでしょうか。
何はともあれ、このままの仕組みでは、日本近海の刺身が食べられない時代すら到来しないとも限りません。今後の資源や価格の動向に注目するのは当然ですが、漁業や流通の仕組み改革のために関係者の知恵を集めて、漁業存続の道を探っていきたいところです。
投稿者 E.miyamoto : 2008年06月18日 23:59
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.uwakai.com/blog/admin/ichie_tb.cgi/671