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2008年04月22日
[Ⅵ 魚食・流通の話]原材料は国産回帰!?
高知沖から豊後水道へ漁場を変更して操業中の海幸丸、明日にはいったん入港の予定です。今日は火曜日の休市、例によってとても静かな港町、八幡浜です。昨日、今日と5月からの休漁期に向けて、プランや対策等々・・、毎年ですが、当社にとっては寒さの夏!?がやってまいります。もうすぐ5月、こちらは庭に咲いた花見月です。
今朝の日経新聞に、水産練り製品の原材料高騰の記事が載っていました。記事によれば、かまぼこや揚げ物の主原料、アメリカ産スケトウダラやタイ産イトヨリの価格高騰により、原材料の“国産回帰”を模索中とのこと。これまで練り製品原料の3割を占めてきたスケソウすり身は、欧米の需要増によって、この1年で価格は約5割上昇、同じくイトヨリも漁獲不振で2倍近くに高騰しているそうです。
練り製品メーカーの多くは、昨年から一斉に値上げに踏み切っているものの、過当競争もあって原料高騰分を吸収しきれないのが実情とのこと、そこで、食の安心・安全ニーズからも注目されているのが、国産原材料の活用!なのだそうです。大手メーカーと研究センターの共同研究では、安定的な供給量の点からサンマやカマスに着目しているものの、歩留まりや身質、色の違いから、今後の普及の見通しとしては、課題も多い様子です。
長年、原材料の捕獲をメインに行ってきたトロール漁業者の立場からすれば、
「遅い!!!!!」
と一蹴、いえ一言だけ申し上げたいところではありますが、そもそもスケソウすり身を主原料に使ってきた全国のメーカーにとっては、最近の原料高騰は深刻な問題のようです。しかし、大手水産5社の例を出すまでもなく、国内の大中型漁業が今のような状況となっては、もはや、国内に1千社ある練り製品メーカーの原材料を確保する供給力もないわけで・・。今後は製品個々の特徴に合わせて、輸入原料と国内モノを併用していくしか方法がないのではないのでしょうか。
ここでもやはり食糧需給の影響は大きく、今後の欧米や中国の需要動向を考えれば、練り製品の原材料確保においても、これまでにはなかった国際間、異業種間の買い付け競争は激しくなる一方です。もちろん国内漁業者や市場においては、漁撈技術を高めて、輸入原料に負けない高鮮度の供給システムを整えていく必要があります。私たちの沖合漁業でいえば、“供給量×品質+魚種”でトロールの特徴を打ち出して、他の地域に負けない競争力をつける、といったところでしょうか。
それにしても、練り製品の業界において、“大量生産と国内高級原料へのこだわり”は、やはり二律背反!なのでしょうか?全国ブランドでもある八幡浜、宇和島地域のメーカーの皆さまには、輸入のタラでもイトヨリでも、はたまたサンマ!?でもなく、従来通り、エソやハランボ、ヒメチにトラハゼ等々、宇和海の豊富な底魚を主原料に、これからも味とブランドを守り続けていただきたいものです。
以上、本日の日経記事の所感、合わせて漁業者からのお願い!?でした。
投稿者 E.miyamoto : 2008年04月22日 14:53
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