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2008年03月26日

[Ⅵ 魚食・流通の話]

冬の真鯛 VS 桜鯛

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3月操業も残すところ2航海、海幸丸はただいま宮崎沖の漁場にて操業中ですが、明日早朝にはいったん入港の予定です。時化も続いていますので相場に期待したいところですが・・。私は明日より業務その他で、大阪へ行ってきます。さて、今日は春にちなんで、おめでたい真鯛(マダイ)の話を少々。といいながら昨年も書いたような気が・・。

各地で一斉に桜の開花が宣言されるこの季節、春にふさわしい、めでたい魚といえば筆頭は何といっても鯛(タイ)ですよね。「人は武士、柱は檜、魚は鯛」とか「腐っても鯛」、「おめで鯛」などなど、古くから高級魚の代名詞としてあまりにも有名な魚です。特にこれからのお花見シーズンには、「桜鯛」といってマスコミにも取り上げられることも多く、一般には鯛の旬は春、と思われている方も多いようです。桜や花見、祝いといった季節感と、いろんなお祝いに欠かせない「おめで鯛」!のイメージが重なって、付けられたのがこの「桜鯛」という呼び名です。
でもこちら宇和海では、“味の旬”にも“漁獲の旬”にも当てはまらないのが、実はこの「桜鯛」です。味や脂の乗り具合、身の締まりともに、やはり冷え込みの厳しい年末・年始にかけて水揚げされる冬の鯛の美味しさには適わない、というのが漁師や産地市場での評価なのです。つまり「桜鯛」とは、量販店や消費地での宣伝・PR合戦が生んだ造語!?ともいえる面があるのではないでしょうか。鯛に限らず白身魚はやっぱり暖かい季節よりも冬が美味!必然的に、“漁獲の旬”も冬!となるわけです。
何はともあれ、私たち漁業者をはじめ産地の立場からすれば、冬、春の季節を問わず、魚が活発に消費されることは願ってもないこと、冬の真鯛と春の桜鯛!皆さんもぜひ一度、食べ比べてみてはいかがでしょうか。

投稿者 E.miyamoto : 2008年03月26日 17:15

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