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2008年02月24日

[ⅳ 読書日記]

本質を見抜く「考え方」

今朝は5:30に入船、アマギは結局190、他はカマス160、ハモ100、黒ムツ190、マツイカ300といったところが主な魚種でした。今年はマツイカ、いわゆるスルメイカが全国的にも豊漁のようです。供給量も多いせいか相場も底値安定・・!新しい製品加工に取り組むなら今がチャンス、自家製塩辛くらいではとうてい追いつかない量のようです。海幸丸は今朝11:00、2月最後の操業に向けて出漁しました。

日々の仕事で、考えていながらも決めることが出来ない事項、つまり白黒がついていない、いわば“宙ぶらりん”の状態って、よくあります。私も実はこんな状況が大の苦手で、耐えきれずについ結論を出そうと急いでしまうことがよくあります。が、昨日読み終えた本「本質を見抜く考え方」(中西輝政著)で、とても示唆に富む「考え方」に出会いましたのでメモしてみます。

考え方3 「宙ぶらりん」に耐えること

いわく、人は答えが出ないことに耐えられず早まって誤った判断を下してしまうことが多い、これを回避するためには、答えが出ない「宙ぶらりん」の状態に耐える習慣づけが大事である、というものです。なるほど!と思いませんか?特に日本人は、白黒をはっきりつけようと、結論を急いでしまう習性が強いそうで、どんな状態でも「心の平衡」を保つ行動様式が根付いているイギリスとは対照的なのだそうです。
中西氏がもっとも国家戦略の巧みな国と位置づけるイギリスにおいては、「早く見つけ、遅く行動する」考え方が外交政策の基本にあるそうです。重要事項になればなるほど、早い段階での情報感知が大切なのはもちろんですが、その情報を政策へ反映させる方法(行動)については、最大の成果が得られる、ギリギリのタイミング!まで、待つことのできる「強い神経」が大切なのだそうです。外交や政治はもちろん、経営や日々の重要案件の意思決定の現場にも活かせる、とても示唆に富んだ考え方ではないでしょうか。

以下は、本書に登場するイギリスの戦略思想家、リデル・ハートが自国の戦略思考について説明した言葉だそうです。

「ものごとがいずれにも決しない状態に耐えることはとてもつらいことである。そのつらさに耐えかねて“死に至る道”(後先考えずに飛び込んでしまう衝動的な行動)に逃げ道を求めようとするものは昔から国家にも個人にもあった。しかし、このつらい「宙ぶらりん」の状態に耐えることこそ、可能性の明確ではない勝利の幻想を追い求め、国家を灰燼に帰せしめるよりは、はるかに優れた選択なのだと銘記すべきである。」

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「本質を見抜く『考え方』」(中西輝政著/サンマーク出版)より

会社でいうならば、「宙ぶらりん」の状態に耐えつつ、来たるべき勝負どころのポイントが到来するのを虎視眈々と待って、それまでは地道に、組織力を蓄積すべし!というところでしょうか。

本書ですが、文字通り“物事の本質”を捉えるための考え方の要諦が、53パターンも紹介されてあって、とても読みやすい上に深い!内容でした。これぞ文句なし、今月の一押しお薦め図書!です。「今月の・・」って先月は何でしたっけ・・!?

他にはこんな章に感銘を受けました。目次より少々メモのみ・・

考え方1  「自分」とは何か ― 自分を見る鏡が歪んでいたら、ほかのものを見る歪みに気づかない。
考え方10 「動あれば反動あり」 ― 一つの動きがあるときは、それに反する動きが必ず起こる。
考え方14 「民意」もあやまつ ― 自分も含め、大多数の一般的な意見に流されると判断を誤る。
考え方16 どんな情報も「歴史」に還元する ― 一つの時代しか見ていないと、考えの妥当性がわからない。
考え方23 「択一」より「共存」を意識する ― 物と心、進歩と伝統など、価値が一方に傾いたとき危機を招く。
考え方40 誰も疑わない「美しい言葉」こそ疑ってみる ― 戦後日本人に思考停止を強いた4つの言葉とは何か。
考え方41 数字や論理の「正しさ」に惑わされない ― 形式的に整った論理より、肌身の感覚を大切にする。
考え方45 変化を見る前に「不変」を見る ― 変わるものに目を奪われていると、もっとも大切なものを見失う。
考え方53 「日本人」を明確に意識する ― 自画像をはっきり持てば持つほど、ものごとをしっかり考えられる。

投稿者 E.miyamoto : 2008年02月24日 16:00

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