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2007年12月21日
[ⅳ 読書日記]透明な歳月の光

久しぶりに“高知沖??古満目沖??豊後水道南沖”と、漁場を転々と操業していた海幸丸は、今朝4:30に入港しました。マダイをはじめ、チダイ、アマギ、カマス、アマダイ、イトヨリ、ホウボウと色とりどりの丸魚が並んだのですが、残念ながら相場は全体的に低調!次回はヤリイカの漁場に戻って操業の予定です。私のほうは早朝の業務を終えて、6:30に松山へ出発、途中の大洲、内子では気温わずか1℃!でした。
昔から“病院嫌い・検査嫌い”の私ですが、実は今日が以前から申し込んでいた人間ドックの指定日で、検査に行ってまいりました。しかも初めて「PET検査」なるものを体験しました。ブドウ糖を体内に注入してのPET検査から、血液検査、身体測定、X線、エコー検査、胃透視、肺活量等々、1日半のコースでした!慣れない体験で少々疲れましたが、健康は全ての基本!というわけで、我慢して苦手なバリウムも全て飲み干しました。かなり時間はかかりましたが・・。検査結果は年明けまで不明!なのですが、現時点で自分にとって新たな発見が一つ。
何と身長が1cmだけ伸びていました。
学生時代から比較すると2cmも伸びた計算!です。
30代を半ばにしてまだ成長過程!なのか、日頃の太極拳の成果か・・(やってない・・?)
体重のほうは、2年半前の“禁煙後”のピーク時に記録した70kgからは3kgの減で、こちらはほとんど日常と変化なし・・でした。
ちなみにこのまま成長すれば、50歳を前にして私は180cmの大台に到達する模様です・・!?
(楽しみです・・なわけないか・・!?)
今日は普段の仕事よりもグッタリ・・というわけで今夜は良く眠れそうです。
上は、1日半の検査の合間に読んだエッセイ集「透明な歳月の光」(曽野綾子著)です。こちらのエッセイは、今も産経新聞にて毎週月曜に連載中です。ちなみにこんな感じです。私にはシックリ!なのですが、皆さまはいかがでしょうか?
「折り鶴―手を汚さない感傷的な行為―」
書きづらいことだが、どうしても書かなければならないと思うことがある。九月二日の毎日新聞の「記者の目」という名物コラム欄に、次のような内容の記事が載った。
広島市の原爆記念公園の「原爆の子の像」に供えられている折り鶴十四万羽が、過日学生によって放火され焼失すると、全国から新たに百二十万羽の折り鶴が届けられた。
「連日、折り鶴を手にしたお年寄りや親子連れ、学生らが(大学の)窓口に列をなし、折り鶴を入れた宅配便が続々と運び込まれ」た。「折り鶴に託された平和への祈りまでもが灰にならないよう、多くの人が動いた。」のである。
筆者は鶴の折り方を知らなかったが教わって十分以上もかかって折った。大学では、今でもボランティアが、届いた折り鶴の大きさを揃えて千羽鶴を作る作業をし続けている。
「『鶴を折れば、世界が平和になる』とまでは言わない。だが、鼻で笑う前に一度、鶴を折ってみようと呼びかけたい。そして、平和の基礎となる他者への思いやりや想像力が衰退していないか、考えてみる機会にしてみてはと思う。
そこには全くの善意だけがあるから、誰も反対はしないが、私は敢えて言おうと思う。平和の願いを込めて折り鶴を折るなどというのは、幼稚で安易な発想だ。何の危険も苦しみもなく、ほとんど手も汚さず、まとまった出費もしなくて済む感傷的な行為だ。それならむしろ、折り鶴を折る分だけ、生きている人のために働いたらどうなのだ。老人ホームのおむつをたたみ、体の不自由な人の家の掃除をしてあげたらどうなのか。ボランティア活動は、それが安全で楽しく感じられる間は本物ではない、と私は教えられた。
アッシジの聖フランシスコの祈りは、「平和の祈り」として有名である。それは次のように祈っている。
「私をあなたの平和の道具としてお使いください。憎しみのあるところに愛を、いさかいのあるところに許しを、分裂のあるところに一致を、疑惑のあるところに信仰を、誤っているところに真理を、絶望のあるところに希望を、闇に光を、悲しみのあるところに喜びを、もたらすものとしてください。
慰められるよりも慰めることを、理解されるよりも理解することを、愛されるよりも愛することを、私が求めますように。なぜなら私が受けるのは与えることにおいてであり、許されるのは許すことにおいてであり、我々が永遠の命に生まれるのは死においてであるからです」
どれほどの憎しみでも許し、自分に必要なものでも与え、時には他者のために命を捧げる。どれも凡人には不可能に近い徳だ。しかし聖フランシスコはそれらを愛と平和の条件として私たちの前に突きつけた。それらは折り鶴を折るのとは全く違う重さと苦しさを伴う人間の行為だから、私には辛いのである。
曽野綾子著「透明な歳月の光」(講談社)より
投稿者 E.miyamoto : 2007年12月21日 20:38
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