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2007年10月21日
[Ⅵ 魚食・流通の話]日本人の主食は・・?
今朝は5:00より魚市場で荷揚げ、お取引先の社長さまと某テレビ局の取材班も来社されました。主に既存の市場流通に乗らない、希少性の高い規格外鮮魚の流通を事業コンセプトとされている取引先で、今回の取材テーマもその関連でしたが、今朝の水揚げ魚種は実に95%がイカ。あとは15箱程度の“水ブク”くらいで番組になるかどうか、少々心配です。何はともあれ、朝早くからお越しいただき、貴重なお話等々もありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
昨晩のNHKでしたか、日本の主食“米(コメ)”の輸入自由化をテーマにしたディスカッション番組がありまして、少しだけ見ていました。大きな議論の焦点は、「米の輸入自由化に賛成か反対か」なのですが、そこには他の農産物にはない“主食”としての事情や、低い生産者所得や閉鎖的な流通システム、農村の環境保全や食料自給率等の問題も絡み合って非常に複雑のようです。
賛成派は、いわゆるFTA(自由貿易協定)に基づくグローバルな市場システムの中で、農業、中でもコメだけを例外に扱うのは日本の国際関係からも望ましくない上に、国内の消費者利益にも反する、との主張です。一方反対派は、コメは日本の食文化、そして安心・安全かつ健康な食生活の源である上、米だけは国民の生命に直接関係する主食だけに他の産業とは異なる、そのため農業を保全して美しい日本の国土を守るべき、大筋ではそういう内容だったと思います。
一昔前なら、輸入物の米は劣悪品で美味しくない、という評価が一般的でしたが、番組によれば最近は“コシヒカリ”さえも輸入される時代だそうで、味の違いは以前ほどにはないといいますから、問題はさらに複雑です。特に日本は国土が狭いために、農業経営を事業(企業のビジネス)としてみた場合、世界的な競争環境では、規模的になかなか太刀打ちできない状況にもあるようです。だからといって、これまでのような、組合組織を中心とした保護主義に走ればかえって産業の競争力低下を招いて、結果的に自給率はさらに低下してしまう・・。非常に深刻かつ複雑な問題といえます。
当然私の場合などは水産物と比較しながら見ていたわけですが、問題はただ一点、「貿易による相互依存関係を強めつつ、米生産農家の競争力を高めることは出来るのか?」ということのようでした。しかしながら、“自由化”(市場経済化)の波は程度の差こそあれ、遅かれ早かれ避けて通れない道であることは明らかで、いかに国内生産者の競争力を弱めないで、もしくは高めつつ自由化できるのか、その方法として何があるのか、を話し合うのが前向きな議論といえると思います。
個人的には、「米だけせっせと作って生産力を高めたところで、エネルギー備蓄のない日本では仮に戦争になっても米も炊けん!」といったような地球市民的な意見は、自国の農業(ついでに漁業も!)の歴史や文化、産業の持つ様々な多面的価値を軽視した幼稚な発想と思えてなりません。いかに世界のボーダレス化が進み、日本人のライフスタイルが多様化したといっても、主食はやはり米であって、パスタやピザ、ましてハンバーガーなどではありえません。日本人の大切な米文化、私たち一人ひとりが考えたいものです。(ついでに魚食文化もご一緒に・・!)かといって、私など具体的な考えや意見を持ち合わせているわけではないので、偉そうなことを言える立場でもないわけですが・・。
そろそろ今日も晩ごはんの時間です。せめて今日はビールを少なめにして米で造ったお酒を少々・・ではなくて、ご飯を一膳多めにいただくとします!自分にできることといえばこんなことくらいでしょうか?ちなみにご飯のおかず、動物性タンパク質供給源はこれまでどおり“魚”!でよろしくお願いいたします!!
投稿者 E.miyamoto : 2007年10月21日 17:51
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