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2007年10月10日
[Ⅶ 実践経営学]マーケティング環境
引き続き4:00過ぎの入港でした。相場は“変わらず”といったところでしょうか。海幸丸は小休止を経て11:00に出航、私のほうは営業関連で午後から松山を往復しました。夕方は日課の愛宕山ジョグを経て、まとめて睡眠を・・と思いきや、やはり昼の網で少々当たりがあって、今晩も深夜24:00入港でした。ヤリイカ漁は“色艶が命”だけに、船内でのすばやい処理と、“高鮮度販売”のための“ピストン入港”が欠かせません。しばらくは“深夜の水商売”が続きそうです。そういえば今日、供給先の重油単価が2円アップ!とのこと・・、こればかりは“out of ガンチュウ”!ではなくて、“control”!でした。(さっそくハズシタカ・・?)
残念ながら、弊社得意の“神頼み”も通用しそうもありません。
統制不可能・・という言葉で思い出したのが企業にとっての環境分析!
「経営=環境適応」とは言い古されてきたことですが、ここで勝手に?企業を取り巻く環境の分類を復習してみます。
様々な分類法があるようですが、一般的に市場戦略を形作るための元となるマーケティング環境といった場合、
1.マクロ環境
2.タスク環境
3.企業内環境
という3つに分けることができるそうです。
具体的には、こんな感じです。
<マーケティング環境の3つの分類>
1.マクロ環境
企業の外部にあるものの中で、企業自身ではコントロールすることが不可能な環境要因です。
つまり、将来にわたる人口構成の変化等の統計学的環境、技術開発や進歩等のテクノロジー環境、経済成長率や株価等の経済環境、社会情勢や文化環境、政治環境や各種法規制の変化や制約、自然環境などを指します。
いわゆる企業や経営者の努力では、どうにもならない統制不可能な環境要因のことで、当社にとっての重油価格高騰!がまさにこれに該当します。
2.タスク環境
マクロ環境と同様、企業の外部に属するものですが、企業自身の取り組みで、ある程度の影響と変化を与えることのできる要因をいいます。
例えば、顧客、金融機関、供給業者(仕入先)、流通業者、物流機関、広告代理店、コンサルティング会社などなど、つまり自社のマーケティング活動を直接・間接に支援する機関のことを指します。当社にとっては、市場流通での関係業者様をはじめ、その流通を促す漁業組合、自社販路でのお取引先、もちろん金融機関をはじめとする利害関係者も含まれます。
3.企業内環境
こちらは完全に企業内部における環境のことで、企業活動、とりわけマーケティング活動に影響を与える全ての要素が含まれます。
当然、上記2つの環境(マクロ環境、タスク環境)に比べるとコントロールしやすく、経営者や戦略立案者にとっては身近な要因といえます。具体的には、人・物・金をはじめとした経営資源の特性や自社の強み、企業文化や風土、経営戦略におけるビジョンや目標、事業方針や細部の目的等を指します。
上記は、一般的にマーケティングに影響を与える環境の分類を挙げてみましたが、中小企業においては、経営環境の一般的な分類とさほど変化はないものと思われます。この他には、おなじみのSWOT分析をはじめ、会社、顧客、競合の3つの視点から捉えるマッキンゼーの“3C分析”や、業界構造を把握するポーターの“5つの競争要因モデル”や事業活動プロセスで見た場合の“価値連鎖分析”等もありますので、また機会を見つけて(いつ?)復習してみたいと思います。
結局何が言いたいのか・・、それは、経営担当者や部門の長は、統制不可能な要因ではなくて、統制可能要因、つまり自らの努力で変えることが可能な要因にもっと目を向けるべき!!ということ、ただそれだけです。この例で言うと、タスク環境、内部環境への働きかけに時間を使おう!ということです。当たり前といえばそれまでですが、案外、私たちは統制不可能な要因を変えるために、動いてみたり嘆いてみたり・・ということが実に多いと思うのです。
例えば、魚が獲れない上に相場が安い・・
そこで、とある水産会社幹部は・・
魚に高値が付きますようにと・・と神社へお参り
魚がたくさん獲れますように・・と海へ向かって手を合わす
明日はもっと冷え込みますように・・と空に向かってお祈り
日本海がもう少し時化たらなぁ・・と嘆きつつ天気予報をチェック
景気がもっと回復すればなぁ・・と新聞で株価をチェック
太陽熱や風力で船は動かんものかなぁ・・と他力本願で技術進歩を過度に期待
業界団体を通じて関連法規の改正運動に積極参加
地元の有力政治家を通じて各種嘆願書・要望書・陳情書を作成・提出
などなど、これらは全て統制不可能なマクロ環境への対応策であって、経営の本来業務でないことは明らかです。当然、こんな場合、業績悪化の要因は、外に向けられることになるのは明白です。
これらに貴重な時間と労力を使うよりも、もっと顧客や企業内部に目を向ければ、中小零細企業といえどもやるべき業務は山ほどあるのが分かります。(もちろん中にはとても大事な場合もありますが、経営者意識の対象の中核としてはいかがなものかと・・)
上述の、タスク環境、特に顧客と企業内部に目を向ければ、企業理念の策定、目標や方針の明確化、それらの見直しと徹底、経営資源の価値向上への工夫と配慮、広い意味での顧客(市場)の創造、そのための情報収集、部門の収支チェックと次なる目標の提示、流通や物流システムの工夫と改善、各種利害関係者(いわゆるステークホルダー)との連携・協力体制の強化、会社の将来像を見据えたプラン作り等々・・、まさに盛りだくさんです。
こう書いてくると自分などは反省しきりです。
夜中にそんな文章書く暇あったら、早く市場行って仕事せい!・・?
はい、おっしゃるとおりです。では行ってまいります。
“自らの戒めとお勉強”の意味も込めた、本ブログ「実践経営学」ですので、テキトーに読み飛ばしてください。(読んでない・・!?)
それではまた。
投稿者 E.miyamoto : 2007年10月10日 23:59
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