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2006年06月30日

[ⅰ 一語一会]

「事を処理するには(二)」

将(まさ)に事を処せんとせば、当(まさ)に先ず略其(おおよそ)の大体如何を視て、然る後漸漸に以って精密の処に至るべくんば可なり。

佐藤一斎

物事を解決するには、まず、全体がどうなっているのかを調べ、その後、だんだんと細かいところに突き進んでいくのがよい。

<佐藤一斎「言志後録・六十二」岬龍一郎訳>(PHP)より

⇒ 「着眼大局、着手小局」

⇔ 「鹿を追って山を見ず」

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2006年06月29日

[Ⅱ 一日一魚]

カマス

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カマスは一般的には秋の魚として知られていますが、八幡浜では年間を通じて比較的安定的に水揚げされる魚のひとつです。実はカマスには2つの種類があって、当地では「白カマス」と「黒カマス」と分けて出荷されています。

海幸丸の漁場では、主に高知沖と宮崎・鹿児島沖でよく水揚げされる魚です。一度の航海で、多いときには200??300ケースほど水揚げされることもあります。白カマス、黒カマスを問わず焼き物や一夜干しの素材として、西日本を中心にとても人気のある魚です。年間を通じて水揚げされますが、脂が乗ってきて美味しいのはやはり秋から冬にかけてです。
一般的には「白カマス」のほうが高級とされていて、市場価格は「白」が「黒」を上回っています。白カマスのほうが黒カマスに比べて身質がしっかりとしていて、日持ちが良いのも違いといえます。ただ、黒カマスのほうが、魚体が太く歩留まりも良く、脂も乗っているため、漁師は好んで「黒カマス」を食べているようです。

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「カマスの一夜干し」は全国的にも有名ですが、実はお刺身や酢〆、炙り(あぶり)などでもかなり美味しく、こだわりの江戸前鮨店の大将にも好んで使っていただいています。
カマスといえば、当地では欠かせないのが愛媛南予の郷土料理「サツマ」です。「サツマ(汁)」とは、焼いた魚の身をほぐして、地元の味噌と合わせて混ぜて、ご飯と一緒にいただく伝統的な郷土料理なのです。この料理には、地元で獲れるいろんな魚が使われるのですが、我が宮本家では昔からこのカマスを使って、「サツマ」を作っております。カマスの骨についた身、出汁、地元産の麦味噌との相性が絶品で、とっても美味しいのです!

郷土料理(カマスのサツマ)のレシピにつきましては、またの機会に必ずご紹介しますのでお楽しみに!上の写真は当社の「カマスの一夜干し」調理例。お酒好きにはもちろん、育ち盛りのお子さんにも最高の食材です!ピチピチの白カマス!脂が乗って美味しくなる11月、12月が来るのが今から楽しみです!

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2006年06月28日

[ⅰ 一語一会]

「花三態」

富貴名誉の、道徳より来たるは、山林中の花のごとし。おのずからこれ叙徐繁えん(じょじょはんえん)す。
功業より来たるは、盆檻中の花のごとし。すなわち遷徒廃興(せんしはいこう)あり。
もし権力をもって得るは、瓶鉢中の花のごとし。その根植えざれば、その萎むこと立って待つべし。

洪自誠

すぐれた人格によって得た地位名誉は山野に咲く花。放っておいても伸び伸びと育つ。
功績によって得た地位名誉は鉢植えの花。ご主人の気持ち次第で植えかえられたり、捨てられたり。
権力にとり入って得た地位名誉は花瓶にさした花。見ているうちに、たちまちしおれる。

<洪自誠「菜根譚・前集六十」>(徳間書店)より

投稿者 E.miyamoto : 16:37 | コメント (0) | トラックバック

2006年06月27日

[Ⅲ 業務日誌]

裸の漁師を訪問!

今日は午前中、伊方町大成(おおなる)という小さな港(漁村?)に、サザエとアワビの買い付けに行きました。今日の八幡浜は昨日までの大雨とはうって変わって「快晴」!気持ちも良いので仕事を兼ねて、「日本一細長い半島」佐田岬半島をドライブしてきました。

四国の最西端(地図でいうと左上)の半島を「佐田岬半島」といいます。その半島の付け根に位置するのが「八幡浜市」で、半島の突先にあるのが、「岬(はな)アジ」、「岬(はな)サバ」ブランドで有名な三崎町です。三崎町は八幡浜から車で約50分、半島の先の灯台(本当の四国最西端!)まではそこからまた30分ほどかかります。八幡浜から三崎町へ向かう道路は「メロディライン」と呼ばれています。右に「瀬戸内海」、左に「宇和海」、前に「九州」を見渡せる、とにかく景色の良い道路です。晴れた日は絶好のドライブコースで、東京からの友人やお客様はよくお連れするコースです。

今日行った「大成」は、その半島を右側に下りて行った海岸にあります。本当に小さな集落で、のどかで静かな漁村!というイメージです。

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写真は当社の仕入にご協力いただいている地元の漁師です。(どこから見ても漁師!ですね)
特大サイズのアワビやサザエ、ナマコを得意とする生粋の漁師で、当社とはもう4年ほどのお付き合いがあります。ちなみに彼のお父さんも漁師で、こちらはメイタカレイやサヨリ、キスなどを獲っておられます。このサザエとアワビなのですが、鮮度、サイズともに実に申し分なく、当社のお客様や取引先のシェフ、バイヤーからも大変ご好評をいただいております。ときどき我が家でもおこぼれを頂戴しますが、大きくて身もギッシリつまって本当に美味しいです!

これから夏にかけてバーベキューの季節です!皆様もアワビやサザエを使った豪華バーベキューなど企画されてはいかがでしょうか。

裸の漁師さん、いつもありがとうございます。これからも明るく元気に頑張ってください!
以上、午前中の仕入業務報告でした。

投稿者 E.miyamoto : 15:19 | コメント (0) | トラックバック

2006年06月26日

[Ⅱ 一日一魚]

ヤリイカ

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八幡浜では、年間を通じていろんな種類のイカ(烏賊)が水揚げされています。特に今の時期(6月、7月)に多いのがヤリイカです。このヤリイカ、実は2種類あって、長くて尖った「ケンサキ(イカ)」と頭の部分が丸い「本スルメ」(写真)に分かれます。「ケンサキ」とか「本スルメ」という呼び名は八幡浜特有のものでして、関東では両方を総称して「ヤリイカ」と呼ぶ場合が多いようです。

魚に詳しい方はお分かりになりますが、イカには大きく分けて4つの種類があります。名前はアオリイカ、ヤリイカ、スルメイカ、モンゴウイカで、細かく分けるともっとあるのですが、皆様が召し上がるイカは、おそらくこの中のどれかには属しているはずです。
今日ご紹介しているのは、中でも一番味が良く「刺身用イカの最高級品」とされる「ヤリイカ」です。コウイカやアオリイカに比べて身は薄いのですが、味が良く鮨には一番合うといわれます。ご家庭で刺身にする場合は、イカソーメン(糸造り)が美味しいです。お刺身以外では、バター焼きやイカ飯などもお薦めです。

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通常は、20cmを超える大きいサイズのものはお刺身、10cm程度の小さいサイズは火を通す料理に使っています。特に2月から4月にかけて水揚げされるヤリイカは卵を持つため、「子持ちヤリイカ」として市場でも最高級品として取引されます。卵は炊くと美味しく、下足(ゲソ)やエンペラはさっと焼く程度でお酒のつまみにするのが良いです。

海幸丸の操業海域では、古満目沖と高知沖がヤリイカの主な漁場です。回遊性があるため、漁獲する場合は目標をヤリイカに定めて操業することが多いです。八幡浜のトロール漁業の全盛期(昭和40??50年代)は、このヤリイカがたくさん水揚げされていました。一統のトロール船が1回の操業で500箱のヤリイカを水揚げすることも珍しくなかったようです。
今は、昔のように一斉に?水揚げしていませんので、また豊後水道や高知沖でヤリイカが成長して戻ってきてくれて、獲れるようになれば・・と、少し期待をしています。

投稿者 E.miyamoto : 15:35 | コメント (1) | トラックバック

2006年06月25日

[ⅱ 八幡浜JC]

城下町シンポジウム今治大会

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昨日は所属する(社)八幡浜青年会議所のイベントに参加しました。「全国城下町シンポジウム」というもので、全国の城下町の青年会議所が集まり、まちづくりを考えるという大会でした。今回で25回目を数えるそうで、本年は愛媛県今治市で開催されました。

私の担当は、郷土の食を来場者にPRする「ブースの出展」。八幡浜特産の練製品(かまぼこ、ちくわ)と珍味、そして地酒を皆様にPRして参りました。遠くは新潟や長野から参加された会議所もあり、そばや焼き鳥、ラーメン、じゃこてんと、全国各地の名産品が勢ぞろいしました。
八幡浜は、地元のトロール船でたくさん水揚げされる「エソ」を使った「かまぼこ」、そしてこちらもトロール船の原材料(イカ、アナゴ、メンタイ等)をふんだんに使った珍味を中心にご紹介しました。これらの食材はおつまみには最適で、地酒と一緒にご提供しましたので、お酒好きの皆様には喜んでいただけたのではないでしょうか。

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食材のブース以外にも会場では様々な催し物も展開されました。圧巻だったのは、「波方獅子舞」の演舞!小さなお子さんと大人が息を合わせた名演で、会場からも多くの拍手が沸き起こりました。私は間近で観ながら、仕事を忘れて写真を撮っておりました。上はその時の1枚です。
(この獅子舞の組織力が日本サッカーにあったら・・と悪夢の敗戦をまた思い出してしまいました。)

21:00にイベント(大交流会)が終了、その後今治の繁華街で2次会、八幡浜に帰ったのは深夜1:00を回っておりました。ブースの設営、後片付けにご協力いただいた皆様、そしていつもアルコールの入った私を車で連れて帰ってくれるM君、どうもありがとうございました。

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2006年06月24日

[ⅰ 一語一会]

「狭い門」

「狭い門から入りなさい。滅びに通じる門は広く、その道も広々としていて、そこから入る者が多いのだ。
しかし生命に通じる門はなんと狭く、その道も細いことか。それを見出す者は少ない。」

<「新約聖書/共同訳・全注」マタイオスによる福音7>(講談社学術文庫)より

投稿者 E.miyamoto : 10:23 | コメント (0) | トラックバック

2006年06月23日

[ⅴ スポーツ]

残念!日本代表!

とうとう日本のワールドカップが終わってしまいました。かなり脱力状態です。試合前には、なぜか自分も・・入念にウォーミングアップ&ストレッチをして?うるさくテレビ観戦しておりましたが、とても残念です。少し前のWBCでは、屈辱の敗北から奇跡の復活、そして優勝という快挙があったので、サッカーも続け!と願っていただけに今回の予選敗退はショックです。

終わってみれば、勝ち点はクロアチア戦の1点のみ。オーストラリア戦のラスト8分が全てでした。いろんな意見があるのでしょうが、指揮官の采配ミス、そして長年いわれ続けているFWの決定力不足が一番悪い場面で出たような気がします。中田や中村といった実力派プレイヤーの出場も今大会がベストのタイミングだっただけに残念です。個人的には、大黒や巻選手をもっと早いタイミングで使ってほしかったです。全ては結果論、あとの祭りなのですが・・
勝敗は時の運といわれますが、今回の日本代表はことごとくツキからも見放されていたように感じます。また4年後のワールドカップに期待したいと思います。

「勝ちに不思議あり、負けに不思議なし」という言葉を聞いたことがあります。どんな勝負事にもあてはまる名言ではないでしょうか。

負けた場合は、運のなさを後悔しても始まらないわけで、自らの実力不足を素直に認めて、全ての結果を受け入れるしかありません。こう思うことで自暴自棄にならないですみ、精神的にも早く立ち直ることができます。逆に勝った場合は、実力以外の不思議な力が働いたのだと思うことで、傲慢にならないですみ、常に謙虚な気持ちを保てるわけです。

負けた選手たちはかなりのダメージでしょうが、早く立ち直って再起してほしいです。4年後の日本代表をイメージしつつ、残りのワールドカップ観戦を楽しみたいと思います。

投稿者 E.miyamoto : 22:16 | コメント (0) | トラックバック

2006年06月22日

[Ⅲ 業務日誌]

土佐魚料理&高知市場見学

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昨日に引き続き、営業主任、海幸丸漁労長と高知県にて営業!真面目に?15:00までには業務を完遂しました。今回の出張成果については、実はまだ分かりません。現段階では、先方の明るい、色よい回答を期待しているところです。
業務終了後、夕刻から高知市中心部の料理店を物色!なるべく普段味わえない海の幸を出してくれそうなお店を探しました。入ったお店は創作料理店風居酒屋の雰囲気!当社の酒好き3名が思い思いのメニューを注文、高知の夜を愉しみ・・もとい!「土佐の魚食文化」の研究を!しました。

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まず美味しかったのが「メヒカリ」の丸干し!この魚、実は海幸丸でも高知沖漁場で水揚げされるのですが、あまり愛媛では消費されない(市場でも売れない!)魚なのです。ただこの料理は絶品でした!脂の乗り具合、骨離れ、食べやすさ、酒との相性!どれも最高でした!今漁期は是非「海幸丸のメヒカリ一夜干し」として商品化してみよう!との話で3人で盛り上りました。

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次に印象に残ったのが「チャンバラ貝」。名前もさることながら、酒、焼酎との相性が良い!酒好きにはたまらない「酒の肴」でした。

他にもいろんな料理をいただきましたが、やっぱり八幡浜にないものは「鰹・鮪」(カツオ・マグロ)!特に鰹(カツオ)はとても美味しいものをいただきました。でも青物(釣アジ、釣サバ)に関しては、やっぱり豊後水道産(八幡浜もの)のほうが美味!ということで意見が一致しました。我々漁師が好むのは、身の硬さ・・よりも「柔らかさ」、脂の乗り具合、魚そのもの味!なのです。それでいうと青物に関しては、八幡浜のほうが勝ち!ということになったわけです。
いろんな意見があって、この飲み会(研修?)でも、仕事についていろんな議論を戦わせましたが、最後は「八幡浜のトロール船を残そう!維持しなくては!そのためには・・・」という話題でもちきりでした。

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次の日は、高知中央卸売市場を見学しました。やっぱりさすが高知県!カツオとマグロに関しては、品物も、取り扱う業者も多いようでした。ただ、魚種に関しては八幡浜ほどの品揃えがなく、どの仲卸業者も「一定かつ均等な品揃え」、という印象受けました。
改めて八幡浜の「魚種」における供給量のすごさを実感した次第です。今の消費地の動向は「単品大量」ではなく「多品種(魚種)少量!」なのです。八幡浜の産地市場としての「特徴と強み」を活かしたマーケティングがとても大切だ!と感じました。

今回の高知出張報告これで終わりです。次の機会では、土佐の料理(ウツボorクジラ?)も新たに紹介したいと思います。


投稿者 E.miyamoto : 21:43 | コメント (0) | トラックバック

2006年06月21日

[Ⅲ 業務日誌]

只今高知へ出張中!

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今日は朝の8時に八幡浜を出発、高知県へ車で営業活動?に行きました。
高知市内の漁港(魚市場)で午後からミーティング、その後久しぶりに桂浜で「坂本竜馬」像の見学をしました。今日の四国、日中は何と30℃の気温!特に南国高知は愛媛に比べてとても暑かったです。

業務は13:00から2時間程度、一泊の予定で来ていましたので、その後高知港から桂浜へ直行、久しぶりに竜馬像の見学へと向かいました。桂浜には太平洋を仰ぐ竜馬の像だけでなく、竜馬の記念館、闘犬場、観光施設などもあります。同行の2名と暫しの観光と相成りました。

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上の写真は同行の営業主任(弟洋平氏)と浜田海幸丸漁労長です。格好だけ見るとかなり観光モード!?ですが、ちゃんと3人で仕事をしてきましたのであしからず。
明日は、早朝5:00から高知中央魚市場の見学です。船の責任者と消費地市場をゆっくり見学する機会があるのは、トロール船の休漁期である夏場ならでは。ふだん産地市場の八幡浜では見られない中央市場の雰囲気を味わって、勉強してきたいと思います。

折角なので、その後3人で、八幡浜では味わえない土佐の海の幸&お酒も堪能してきました。これも食文化の勉強の一環(社員研修!)でしょうか!?本日の食文化視察の詳細については、明日の市場見学とあわせてまた後日ご報告いたします。

投稿者 E.miyamoto : 23:56 | コメント (0) | トラックバック

2006年06月20日

[ⅰ 一語一会]

「主体性の確立」

忙裏に閑をぬすまんことを要せば、須らく先ず閑事に向かって個の刀柄(はへい)をたずぬべし。
どう中に静を取らんことを要せば、須らくまず静処より個の主宰を立つべし。
然らざれば、未だ境に因って遷り、事に随ってなびかざる者はあらず。

洪自誠

忙しい中に強いて心の余裕を求めようとするには、まず平生閑暇な時に、心を安定させるように心がけておかなければいけない。
また、騒がしい所で静けさを得ようとするには、まず静かな所におる時に、本心をしっかりと打ち立てておくようにしなければならない。
そのようにしなければ、常に心が環境に従って移り変わり、物事に追いまわされてしまうことになる。
決して忙中に閑、動中に静を得ることはできない。

<洪自誠「菜根譚・前集百八十二」久須本文雄訳>(講談社)より

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2006年06月19日

[Ⅳ 海幸丸日誌]

海幸丸ただいま整備中!

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当社が所有する「第15・16海幸丸」は、沖合底引き網漁船です。国(農林水産大臣)の許可で、漁業権が管理されていて、操業期間は9月1日から4月末までと決められています。ですから6月??8月の間はトロール漁は禁漁期間なのです。船はその間に、次の漁期に向けた船体の修理や整備が行われます。
(上の写真は、事務所から見た海幸丸、ちなみにその後ろに見える白い屋根の施設が八幡浜魚市場です)

漁業には、底引き網、流し網、刺し網、巻き網、一本釣り・・といろんな種類があって、底引きのことを「トロール」と呼んでいます。一般には、海の中の魚を「一網打尽」に獲り尽くす「海のギャング」!?ようなイメージがあるようですが、実際は全くそんなことはありません。一度の網で獲れる魚は限られていて、いろんな種類の魚が混ざって水揚げされるため、単一魚種を根こそぎ獲ってしまう漁法ではないのです。
前述のとおりトロール漁業は、1年のうち3分の1が禁漁期間で、ここまで禁漁期間の長い漁法は珍しいのです。これには「資源保護」の目的もあるわけで、「資源の維持管理」という面では、トロール漁業は進んでいる漁法ともいえます。

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というわけで今の時期は、船の錆を落としたり、漁具の修理や準備をする期間なのです。今は、海幸丸乗組員7??8人ほどが準備にあたっています。この後、7月末まで準備が続き、8月中旬には船をドック(造船所)に入れて最終整備に入り、9月1日からの漁期本番に備えます。毎年なのですが、夏の暑い時期の作業のため、みんな汗まみれ、油まみれ、ペンキまみれで奮闘中です!

こんな漁業の裏方仕事も、今年はこのブログで紹介してみます。

投稿者 E.miyamoto : 09:54 | コメント (0) | トラックバック

2006年06月18日

[ⅰ 一語一会]

「目的の確立」

緊しく(堅く)此の志を立てて以って之を求めば、薪を運び水を運ぶといえども、亦是れ学のある所なり。
況や書を読み理を窮むるをや。
志の立たざれば、終日読書に従事するも、亦唯だ是れ閑事のみ。
故に学を為すは志を立つるより尚とき(貴き)はなし。

佐藤一斎

しっかりと志??目的??を確立して、これをどこまでも追求する時は、たとえ薪や水を運んだりする日常平凡な事でも、学ぶべきものが存在するのである。まして読書したり物事の道理を推し窮めることなどにおいては、なおさらのことである。
しかし、志が確立されていなければ、一日中読書していても、それはただ無駄ごとに過ぎない。それ故に、学問をするには、まず第一に志を確立するよりも大切なことはない。

<佐藤一斎「言志録・三十二」久須本文雄訳>(講談社)より

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2006年06月16日

[Ⅱ 一日一魚]

タカアシガニ

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↑皆さんはこんなカニを見たことありますか?実はこのカニ、甲殻類のなかで世界最大のカニで「タカアシガニ」といいます。成長した雄が両足を広げると全長3メートルにも及び、体重(カニ重?)も15kgを超えるそうです。水深200メートル前後の海底に生息するため、トロール船「海幸丸」の漁場でも頻繁に水揚げされています。漁場は主に高知県沖、水揚量は一航海で多くても10匹??20匹前後です。

海幸丸の漁場では高知県沖が中心ですが、全国的には「駿河湾」が主な産地として知られています。普段は水深の深い場所で生息しますが、産卵期には浅瀬に移動して産卵するそうです。
水揚げの多い駿河湾では、このカニを観光名物として売り出しているそうで、甲羅と一緒に「蒸し蟹」にするのが名物のようです。
ここ八幡浜では漁獲量が限られるため、名物料理というわけではありませんが、我が家では足を「塩茹で」にして食べています。本場駿河湾では甲羅と一緒に丸ごと蒸しているのを、以前テレビで見たことがあります。一度はそんな食べ方をしてみたいものですが、何分巨大なカニのため、家庭での調理は困難で足だけを取って食べているのです。
当社の取引先でもイタリアンのシェフで時々利用される方もいらっしゃいます。でも実はこのタカアシガニは日本近海の固有種だそうで、海外にはいないようです。外国の博物館では「日本の巨大なカニ」(Japanese giant crab)として展示されているそうです。
値段も他のタラバガニやズワイガニのように高価ではありません。現物をみてみたい、味をみてみたいという方、是非お気軽にお問合せくださいませ!

投稿者 E.miyamoto : 10:36 | コメント (0) | トラックバック

2006年06月15日

[Ⅱ 一日一魚]

ホウボウ

<ホウボウ>

北海道以南の日本全域、主に砂地の深海に住む高級魚です。地域によってホコノウオ、ホコ、コトチとも呼ばれます。ここ愛媛県南予地方では、古くは「嫁迎え」の際に樽にホウボウを乗せて持っていく風習が残っていたといいます。今でもホウボウを使ったソーメン(めんかけ)愛媛県南予地方に残る伝統の郷土料理です。

■ホウボウの薄作り

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ホウボウは沖合トロール船でもよく水揚げされる魚です。海幸丸では、一度の水揚げで多いときには20??30ケース(700??800匹)が水揚げされます。海幸丸の漁場では、豊後水道南沖から高知県沖にかけて幅広く水揚げされます。主には鍋の食材ということで、秋から冬にかけて需要が高くなって、価格も上昇する魚です。
色も鮮やかで味も淡白ですので、和食やイタリアン、フレンチ、中華とどんな業態の料理店様にも好まれます。特にお奨めしたいのが刺身、薄作りです。刺身で食べる際には500gアップの大きいサイズを選ぶほうがいいでしょう。酢醤油やレモン醤油、ポン酢とよく合います。一緒に召し上がってみてください

■ホウボウの麺かけ

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ホウボウは愛媛県南予地方では、ソーメンと一緒に食べる「麺かけ」と呼ばれる郷土料理の具材としても珍重されています。「あら」からもとても良いダシが取れるため、麺の味が一層引き立ちます。ホウボウ以外でもタイやイトヨリなども使いますが、このめんかけは八幡浜ではお祭りやお祝いの席には欠かせない料理なのです。(上の写真は我が家で作った「ホウボウのめんかけ」の調理例)

■ホウボウの吸い物

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淡白な味でどんな料理にも良くあう魚ですが、食通の方にお奨めしたいのが、お吸い物です。色合いもよく、味も上品で、特徴の鰭と一緒に椀に盛り付けると食卓は一層際立ちます。ぜひ試してみてください!

【ホウボウの目利き】

魚体表面の赤い色(紋様)の鮮やかな、触ってしっかりとしたものを選ぶのがまず第一のコツです。ホウボウは鮮度が落ちるにしたがって赤い色がくすんで、白っぽくなってしまうからです。また表面に「ぬめり」と光沢があるものはとても鮮度の良い証拠です。特にお刺身やカルパッチョで使う際はぬめりのある、鮮度抜群のものを選びましょう。

*お料理のレシピは当社までお気軽にお問合せください。→info@uwakai.com

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2006年06月14日

[Ⅰ お知らせ]

ブログ「一魚一会」開設!

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昭和水産のサイト「www.uwakai.com」を開設して約2年が経ちました。当初はいろんな情報をタイムリーにお届けしたいと意気込んでたものですが、気がつけば大きな更新もなく時間だけがすぎてしまいました。そこで今回、ワンダーミックス社さんのご協力のもと、サイトをリニューアル、随時更新できる仕組みにするために「ブログ」を開設しました!

↑上の写真は景気づけに第15・16海幸丸の進水式のカット(平成元年)

ブログの名称は当社のモットー「一魚一会」(いちぎょいちえ)です。「魚との出会いを大切に」、「宇和海の魚ひとつひとつに価値を見出したい」というのが当社の理念です。これまでの「コラム」以上に、日々の情報をタイムリーに掲載していきます。具体的には、自社の沖合トロール船「海幸丸」の漁獲情報や宇和海で獲れた魚の話題、乗組員の沖での生活や漁師ならではの食べ方、地元の郷土料理など豊富に掲載していきます。
八幡浜や漁業の世界のこんなことが知りたい!という皆様のご意見がありましたら、何でもお気軽にお知らせください。
ちなみに今回のサイトリニューアルで沖合トロール船の操業模様をムービーでご覧いただけるコーナーも設置しました。普段は馴染みのない漁業の現場の風景ですが、是非見ていただければと思います。
→http://www.uwakai.com/#

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